揺れがひとまず落ち着いて、
六本木にあるJ-WAVEに向かう途中・・・。
池袋駅の偵察。
電車はストップ。
ホームから地下から地上を目指す人々。
ロータリーの中央に人が集まる。
ここなら上から物が落ちてくる心配が少ないとの判断。
座ってる人、立ってる人・・・みなが寄り添うように。
ある店の前には三角コーンとロープが・・・
上から物が落ちてきそうな場所には近づくなという対策。
携帯で電話やメールをする。
安否確認。
「池袋にいるよ。」「大丈夫だから。」「どこにいるの?」
「これからどうしたらいいんだろう。」「帰れるかなぁ。」
つながらない人もいる。
電話ボックスも長蛇の列。
タクシー乗り場もバス停も、どこが最後尾か分からない。
職場から避難した団体。
皆がヘルメットを被っている。
上から物が落ちてこないか見上げる。
公園にも着の身着のままの皆がいる。
車道以外は人で埋め尽くされている。
六本木まで歩くのを覚悟する。
歩く、歩く、歩く・・・。
その時、1台のタクシーが発進しようとしていた!
「すみません、相乗りさせてください。」
先に乗り込んだお客さんは親切に乗せてくださった。
運転手さんは「相乗り料金がかかるけどいいか」と尋ねる。
もちろん、お願いしますと答える。
カーラジオから状況が少しずつ伝わってくる。
渋滞も出始めている。
なるべく空いている道路を選んでくださった。
さすが、運転のプロ。
タクシー自体も大きく横揺れしたらしい。
木々が大きく揺れ、折れるのではないかと思ったらしい。
1時間後、六本木到着。
運転手さんは、貴重な売り上げにも関わらず
「いいよ、頑張って!」と、
おさえた金額を提示してくださった。
そして、私が降りようとする目の前には
すぐ次のお客さんが。
しかも、
「相乗りさせてください!」
と、そばにいた方が申し出る。
「もちろんです、どうぞ」
とその客は答える。
優しさで包まれる。
トラブルはここにはなかった。
ありがとう。
みんなの優しさ、ありがとう。