どんなに自分に非があろうとも
他人が悪いように話をもっていくひとがいた
「いた」というのは今は一緒に仕事をしていないから
所属も違うし おかげさまで無関係 嫌な思いもたくさんしたっけ・・
都合の悪いことは 何があっても「他人のせい」
彼女をして「他責のひと」と私は心の中で呼んでいた
少し前に後輩からメール かつて私が所属した部門にいるとのこと
イコールそれは「他責のひと」がいる部門
会話の中で偶然私の名前が挙がったとかで 「お久しぶりです!」と・・
「お久しぶりー元気?」
「元気です」
「4月からいまのところに異動になって」
「〇〇さん(私)が前にいらした部門だったんですね」
「ニアミスですね」
「ニアミスっていっても私がそこにいたのは3年前くらいだけどね」
「そうですね 確かにニアではないかも・・」
「ところで・・△△さんってどうなんですかね」
△△さんとは私が「他責のひと」と呼んでいた彼女のこと
「電話してもいいですか?」と訊かれ「OK」と返すとすぐに携帯が鳴った
ひさしぶりの挨拶もそこそこに後輩は喋り始める
「性格悪すぎないですか?」「てか性格に難あり」
「あんなに他人の悪口言うひと、はじめて」
「さっきまで仲良さそうに話していたかと思えば いなくなったら悪口三昧」
「同じ顔のひとが二人いるのかと思うくらい」
「同一人物とは思えませんよ」
「ある意味特技、みたいな感じですかね」
「あと、許せないのが責任転嫁ばかりするんですよ」
「それもウソ」
「知らないうちにこっちが悪者にされちゃって」
次から次へと出るわ出るわ・・異動して3ヶ月、そうとう溜まったらしい
責任転嫁、は確かにある 私も嵌められたことあるし
「まあ落ち着いて・・周りの人もわかってるでしょう、彼女のことは」
「そうなんですよ、みんな彼女を遠ざけてるんですけどね」
「でもそれが続くと、キレるんですよ」
「自業自得なのに」「ある人が『アレは珍獣だから』って言ってました」
そうだった 確かにそう キレるんだった
それにしても『珍獣』って・・・酷いけど笑ってしまった
「なるべく関わらないようにしたほうがいいかもね」
「でもいま・・すごく関わりのある業務に就いていて・・キツイです」
なんとなく想像がつく 後輩の立場と他責さんの立場では後輩のほうが上
でもすんごーーく長くその部門にいる他責さんのほうが業務自体は慣れているだろう
そして立場が上=給料が高い後輩は 他責さんの恰好のターゲットなのだろう
「相手の挑発に乗らないようにね」「実は私も距離をとってた」
「揚げ足とられないように」「スキを見せないように」
「彼女の悪口も言わないように」
「彼女と一緒になって他人の悪口も言わないように」
「ちなみに・・通報マニアというウワサもある」
「誰か味方はいる?」
「味方はいます」
「そうですね、同じ土俵に立たないようにしないと」
「そうだよ 味方がいるならいいけどあまり依存ぽくはならないで」
あの部門に心を許していい人は少ない 経験済みだ
「たまにまた・・愚痴ってもいいですか?」
「もちろん 他部門の人間のほうがいいかもよ」
「彼女は異動したことないらしいから社内に顔が広くないし」
「でもどうしても耐えられなかったら・・」
「逆ギレします!」
「違う違う 逃げるが勝ちだよ」
「相手は変わらないから 自分が疲労疲弊してばかりじゃ阿保らしいよ」
「仕事に関しては近い距離は仕方ないけど仕事ならできるよね」
「でもそれ以外の部分でほどほどの距離取れないなら もう自分から離れないと」
「今の部門は業務に対してある程度の理解ができればそれでいいかもしれない」
「それで充分キャリアになると思う」
「・・それとも相手に消えてもらうとか?」(←コワイ)
「そうですね・・いざとなったら離れることも考えつつ・・」
「社内の一部門での自分のキャリア磨きと思って」
「そう思うと少し楽かも」
「離れることは可能ですものね」
「無理に理解しようとか仲良くなろうとか思わなければ」
「そうそう、それで仕事に支障が出るくらいなら」
「それと自分の気持ちや生活に支障がでるくらいなら」
「グッバイ、だよ」
「グッバイかあ、いいですね、それ」
「くれぐれも・・立場が上だからって我慢して自分を犠牲にしないでね」
後輩は頑張り屋さんだが 猪突猛進な部分もあり少し心配
他責さんとぶつかりませんように 巻き込まれませんように
また自分をおさえこみすぎませんように ほどほどで・・
我慢している時 自分ではわからないものだ
だから誰かに話すのは必要なことだ 第三者の目や意見が必要だ
これは私の経験上のこと 我慢や頑張り不要!そんなこともある
いくらうまくやろうと頑張っても 無駄なことってあるのだから
他責のひと・・本人は楽だろうな・・全部他人のせいにして
いやもしかしたら苦しいのかな まあどっちでもいいけど