モコは元々野良猫だった上に

無駄に長毛なので

保護した当時は

お腹の中には寄生虫がいたし

脇などに毛玉がゴロゴロ、

アゴは

毛の下の皮膚の色が真っ黒に見えたくらいニキビだらけだった。


挫創と呼ばれる猫のニキビは

アゴの下や口周りに黒いブツブツが出来るのだけど

酷くなると痒みも強くなり

赤くなって毛が抜けたりするし

もっと酷くなると膿んだりして

動物病院での治療が必要になる。

モコはブツブツどころか

全体が真っ黒だったから

ここで食い止めなければヤバい、という状態で

嫌がるモコを捕まえては

濡らしたコットンでアゴを拭く毎日を送り

一時期モコは

私とコットンを見ると

一目散に逃げてしまうくらい嫌われた。

それでも

日々のブラッシングとアゴ拭きをしないと、と

心を鬼にして頑張り続けたのだけど

ニキビは減少するものの

なかなか無くならず一進一退。

毎日拭いて清潔にして

食器の衛生管理などを徹底しても

体質で治りにくかったり

何度も再発する子もいるから

きっとモコは再発組で

これからもニキビと共に生きていくしかないんだろうな、と思っていた。


しかし
去年からニキビがほぼなくなり

今年に入ってから

日課だったアゴ拭きを一度もしていないけれど

今もニキビはできていない。

治ったと思ったらまた再発、を繰り返してきたけれど

約4年かけて

やっと撲滅に成功したのだ。

勿論

アゴ拭きをしない、と言っても

全くタッチしていない訳ではなく

シリコンブラシでアゴのブラッシングはしているのだけど

特別なことをしなくても良くなったから

私もモコも負担は激減だ。

諦めずに毎日アゴ拭きをしてきて良かったよ、なのである。


ちなみに
こつぶも若い頃はニキビができやすい子だったし
ノラさんも時々ニキビに悩まされていたけれど
私の献身的なアゴ拭きのおかげで
今はニキビのないキレイなアゴをキープ中。
君たちのアゴのピカピカは
全て私の努力の賜物なのだよ、と
言い聞かせ
恩を売りまくっている。
でもニキビ症状の自覚がない彼らにとって
私のアゴ拭きは嫌がらせと同じでしかなく
感謝の欠片もない、と思うと
報われないわぁ、と溜息なのでありマス。