猫たちが日々ニャルソックする窓辺からは
我が家のジャングル化した庭が一望出来る。
ジャングルになっていても
毎年花を咲かせるオダマキは
一見
去年と同じに見えるのだけど
勝手に自然交配して
新たな色や形の子孫を増やしているので
顔ぶれが少しずつ変わっているし
去年種から育てて庭に植えたムクゲは
秋に丸ハゲになって
雪に埋もれて冬を越し
無事にまた葉っぱが出てきて成長再開中。
そんな違いや成長を見つけるたびに
一年という時間の経過を実感するのである。

こうやって私は
窓の外の植物たちを見て
時間の経過や四季の移り変わりを感じているのだけど
猫たちは庭の植物には1mmも興味がなく
見ているのは野良猫や近所の老人だ。






ちなみに今日はうちの庭先で
母と近所の老人が植物談議をしていて
猫たちは唸り声をあげながら窓辺を右往左往。
どっか他の所で井戸端会議すりゃいいのに、と思っていたら
老人の一人がオダマキを見て
良く手入れされてるわ、
コレも可愛い花だよね、と褒め始め
母が
たいした世話しなくても勝手に生えてきてさぁ、と自慢気に言い始めた。
…いやいや、私が雑草抜きまくってお手入れしてんだっつーの、
…っつーかアンタは
去年このオダマキたちを雑草だと言って
片っ端から引っこ抜いただろ、と
思わず口にしそうになった私。
きっと母は去年のことなんて1mmも覚えていないのだから
言うだけ無駄なんだけど
近所の人に褒められたことは多分忘れないだろうから
今年はオダマキを引っこ抜くことはないだろう。
そう思うと
迷惑な庭先の井戸端会議も我慢我慢なのである。