数日前うちの玄関先に現れたキツネは



それから昼夜問わず

時々現れるようになってしまったので


我が家の猫たちは厳戒態勢をしき
ニャルソックの時間が激増している。
勿論
窓からぽっちゃり猫が監視していようと
キツネにとっては何の脅威にもならないのだけど
キツネが現れれば
猫たちが右往左往の大騒ぎをするから
その大騒ぎ警報で私が外に飛び出して
キツネを追い払うことが出来るので
彼らの厳戒態勢はありがたい限りだ。

ちなみに以前は
野良猫亭に猫が来ると
エサを出してから一旦戸を閉め
食べ終えた頃を見計らって
エサの入れ物を回収していたのだけど
キツネを警戒しなければならない今は
彼らが食べ終えるまで待機しているので
一番警戒心の強い二代目ママは
何でアンタがソコに留まってんのよ、
早くアッチ行きなさいよ、とばかりに
私を見ている。
人間に見られて食事するのが嫌なのは
分かっているけれど
ママが警戒しなければならないのは
私よりもキツネでしょ、
私はあなたの食事と命を守るボディーガードなんだから
そんな顔しないでよ、と思うのだ。

余談だけど
野生のキツネの縄張りは2〜5kmで
大抵はその縄張りをウロウロして
エサを探すのだけど
エサがあると学んだ場所には
長々と居座ることもある。
人が住む場所には
生ゴミや家庭菜園などの食料が豊富で
山で食料を探すよりも楽に暮らせるのだから仕方ないけれど
人を怖がらずに
人の生活圏に入ってくるようになってしまった野生動物の末路はいつも悲劇。
楽に食料を獲ることを覚えてしまった動物は
もう本来の野生の生活ができなくなってしまい
生ゴミを漁るだけにとどまらず
ペットや家畜、人を襲うようになり
やがて
害獣駆除という名目で殺されてしまうのだ。

スポーツや娯楽として動物を狩ることは
個人的に大反対だけど
むやみに野生動物を保護するようになったことで
人を怖がらない動物が増え
結果的に多くの野生動物が
野生で生活できなくなって
人に近づきすぎて殺されたりしている、という矛盾を知ると
今の野生動物に対する接し方は
本当に正しいのだろうか、と思う今日この頃なのでありマス。