去年の12月初旬に久々に現れた2号は

その後またモジャに追われ

この地域から姿を消した。

姿を消したモノクロ、ミニモジャ、ハナは

もしかしたらもうこの世にいないかも、と思うのだけれど

2号は度々姿を消しては

また戻ってくる、を繰り返しているので

きっと近場のどこかで

ビクビクしながら生きているに違いない、と思っていた私。

そんな私の予感が的中し

昨夜久々に2号が

1号と共にご来店。

特別やつれた様子もなく
怪我もしていない2号を見て
弱いなりに頑張って生きてたんだね、と
声をかけた…のだけど

私に挨拶してすぐにエサを食べ始めた1号と違い
2号は私をガン無視(笑)。
玄関先に染みついたモジャの匂いが気になって仕方ないようで
私もエサも無視し
警察犬のように玄関先を嗅ぎ回り
風で揺れた枝が音を立てると
飛び上がって驚き
いつまでも暗闇を睨みつけて警戒していた。

ちなみに
実の母から執拗に攻撃を受けているチビ三毛は
2号と同じような境遇にあっても
2号ほどビクビクしていない。
エサもなかなか食べられないくらい
怯えた2号を見ると
メス同士の縄張り争いも熾烈だけど
オス同士の争いは更に熾烈なんだ、と
しみじみ思った。

ちゃちゃもモコも
野良猫時代は
気も弱いしケンカも弱くて
いつもモジャに攻撃されていた。
けれど
彼らは
人間を味方につけて生き残る方法を選び
自ら飼い猫になった。
自由と引き換えに安全を手に入れた彼らと
自由の中で常に怯えて暮らす2号は
一見共通点がないように見えるけれど
弱者という共通点がある。
力が権力に直結している猫の世界で
弱い猫が生き残る術は
更に強いものの庇護を受けるか
とことん逃げ回るか、の二択。
猫にとって
どちらの生き方が幸せなのかは
わからないけれど
地域猫として生きる2号が
こうやって時々我が家にやって来るうちは
彼の行動や気持ちを優先し
出来るだけのことをしてあげるつもりだ。
…とは言っても
午前0時に現れて
1時間以上も玄関先の匂いを嗅ぎ回り
ちょっとした物音にも怯えて
エサを口に出来ない2号を見ると
さっさと食べて
さっさとこの場を去った方が
よっぽど良いと思うよ、と
余計なアドバイスが止まらなくなってしまう私なのデシタ(笑)。