今まで我が家で飼った猫たちは

全てが捨て猫や野良猫なので

俗に言う雑種ばかりである。

しかし猫は犬と違って

一目で種類が分かるものばかりではないので

長毛のモコを見た人は

血統書付きの高級猫だと勘違いする人もいるし

光の加減で
一見グレー系のソリッドに見えるノラさんは

もしかしてロシアンブルーとか?と言われたりもする。
勿論
どの子も生粋の雑種デスよ、と
ちゃんと訂正するけれど
それでも
気品があって良い猫ですね、と褒めてくれる。

だが

よく見かける
短毛の茶白のちゃちゃとキジ白のこつぶは
一度も血統書付きだと思われたことがないし
褒められたことがない。
(こつぶはよく
大きくて立派な猫ですね、と言われるが
多分純粋な褒め言葉ではない:⁠笑)
見た目からしてthe雑種だし
気品という点に関しては皆無なのだから
仕方ないことだとは思うけれど
中身は全員生粋の雑種で
モコとノラさんも
気品の欠片すらないってのに
見た目のイメージで
こうも印象が違うのか、と思う。

私の父方の祖父母宅では
私が幼い頃から
賞を獲った親をもつ血統書付きの
何十万円もする犬や猫を飼っていたけれど
見た目の素晴らしさを除けば
中身は雑種の子と何ら変わらない。
希少価値や市場価格が高いから
気品がある訳ではないのにね、と思うけれど
きっと
そういうことに価値を感じる人の方が一般的なのだろう。

ちなみに
生まれも育ちも野良だろうと
血統書や気品がなかろうと
私は先代の猫たちや今の猫たちを
心から良い猫たちだと思っている。
それぞれ欠点も多いけど
見た目も中身も個性的な彼らを見ながら
君たちは充分魅力的デスよ、と思うと同時に
君たちと暮らせる私は幸せだよ、と
しみじみ思うのでありマス。