うちのノラさんは
体が小さくてケンカも弱いのに
気の強さだけは天下一品である。
だけど
我が家に通ってくる野良猫軍団の中の
二代目ママは
ノラさんよりも更に気が強くて
ママが窓辺にやって来ると
家の中ではノラさんの唸り声が、
外ではママの唸り声が響き渡ることに。
そしてそんな唸り声の応酬の中
逃げも怯えもしない1号を含めた険悪女子会が
延々と続く訳で
続く唸り声を聞きながら
今年も相変わらず険悪だね、と溜息が出た。

1号は
私に対しても
どの猫に対しても
とてもフレンドリーで
あの気が強くて傍若無人のママでさえも
1号には唸り声をあげない。
ママやノラさんも
そんな温和でフレンドリーな1号を
少しは見習ってもらいたいもんだ、と思うけれど
持って生まれた性格は
きっと死ぬまで変わらない。
一昨年も去年も今年も険悪なのだから
きっと来年も険悪決定なのである。

ちなみに
ママにフルボッコされまくりのチビ三毛は
それでもめげずに
ママがいない隙を狙って
我が家にエサをもらいに来るのだけど
ママにフルボッコにされた新入りのハナは
その後怯えまくって
1号やチビ三毛にも激しい攻撃をするようになり
彼女たちの反撃を食らって
ここしばらく我が家に来ていない。
2、3日前に
団地の中の道を走り去るハナらしき後ろ姿を見かけたから
まだこの地域にいるとは思うけれど
どこかの野良猫亭の仲間になれなければ
やがて飢えと寒さで死んでしまうだろう。
猫には猫のルールがあって
そのルールを守らないハナが悪いのかも知れないけれど
そこまで険悪な関係になる前に
私に何か出来ることはなかったんだろうか、と
後悔の気持ちが消せない私なのでありマシタ。