モコは保護した当初から

猫に対してはとてもフレンドリーで

威嚇するノラさんを無視し

グイグイ寄っていくような子だった。

だが

そんな無神経フレンドリーのモコでも

モコに対して無関心で

気難しくて体の大きなこつぶには

多少の恐怖心があったようで

当時はほぼ接触がなく

ストーカーされるのはいつもノラさんだった。

そして

飼い猫生活に慣れてくると

ノラさんだけでなく

飼い主をもストーキングのターゲットにするようになったモコは

どんどん甘えん坊に拍車がかかり

怖がっていたこつぶに対しても

果敢に甘えん坊攻撃をするように。
そして今では

こつぶが寝転がればすかさず添い寝、
こつぶがソファーの背もたれに乗れば

そっと背後に忍び寄り
こつぶと目が合えばすぐに
頭突きして甘えようとしている。 

ストーキングの対象が増えれば
モコに追われる時間が分散するので
今まで激しいストーキングに悩まされていたノラさんや私は
ホッと一息つけるまでになったから良かったのだけど…
こつぶは元々群れるのが好きではない一匹狼気質。
モコにストーキングされるたび
イライラが募っているようだ。
同じ被害者として
こつぶには心から同情するけれど
モコは
どんなに嫌がられても嫌われても
全く気にならないタイプで
そのストーキングを止めることは多分不可能。
こつぶにはこれからも
被害者の会の一員として
私たちと共にストーキングに耐えてもらうしかないのである。

ちなみに
モコは母のこともストーキングの対象にしているので
我が家で被害者の会の会員でないのは
モコの兄弟であるちゃちゃのみ。
そしてそのちゃちゃは
現在私のストーカーをしている(笑)。
こつぶはある意味母のストーカーだし
母は母で
時々思い出したように
嫌がる猫を無理やり抱っこしようとしたり
膝にのせようとしているし
私はある意味
全部の猫のストーカーのようなもの、と考えると
もしかしたら我が家の中では
純粋な被害者はノラさんだけなのかも。
そう思うと
ノラさんは我が家に保護されて
幸せなんだろうか?と
ちょっと心配になってしまうのでありマシタ。