7月も半ばになり

本格的に暑くなってきたせいで

こつぶ、ちゃちゃ、

モコの3匹は
巣としていた数々の箱には
全く入らなくなり
行き倒れのように
床に転がっていることが増えた。
いくら箱好きの猫でも
気温が30度前後に
熱がこもる箱の中に居たくないんだろうな、と理解しつつも
床に転がる猫たちは案外邪魔で
出来ることなら隅っこで転がってよ、と思う私。
でもそのおかげで
巣の掃除という仕事が減って
結果的には万々歳だ
…けど
ノラさんだけは今も
気温30度の中
1日の80%は箱の中にいる。
寝ている時だけでなく
起きている時もほぼ箱の中にいて
出てくるのは食事とトイレと
撫でてもらいたくなった時のみ。
そして気温が25度前後になると
寒いぃぃぃ、と爆音で鳴き
炊飯器にしがみついて暖をとる日々。
私も他の猫も
暑くてダウン寸前なのに
快適の基準が違い過ぎて
本当に困ってしまう。
更に
ノラさんは自分の毛づくろいは
あまりしないクセに
巣の敷物の汚れには敏感なので
頻繁に
巣が汚れてるの!今すぐ掃除して!と
爆音で鳴きながら訴えてきて
清掃が終わるまでは
絶対に巣に入らない。
私の都合などお構い無しで
早く巣を掃除しろと騒ぐノラさんに
いつも
ちょっと待って、とお願いするのだけど
ノラさんは
1mmも我慢しない超絶我儘女なので
今すぐ命令を実行してもうには
コイツが困ることをしてやる!とばかりに

私の仕事の作業台を占拠。
毎回私の完敗なのである。

雪の中で寒さに震え
ガリガリの小さな体で
こつぶや私たちに媚を売り
私を家に入れて!と
必死に訴えていた野良猫のノラさんを見た時に
この子はまるでマッチ売りの少女だ、と思ったが
その可哀想なマッチ売りの少女も
数年で面影すらない太っちょの我儘婆に(笑)。
それでもノラさんは
我が家の猫の中では紅一点のプリンセス。
贅肉も我儘も愛されている証だ。
でもこの姿を見ていると
ちょっと愛され過ぎかもね、と思う今日この頃なのでありマス。