こつぶは
私以外の人間に次々と牙を剥き
爪を突き立て
流血沙汰を起こすほどの狂暴な猫ではあるが
基本的に
自分の邪魔をしないものには無関心なので
自分に服従の意思表示をする人間や猫を
無差別に襲ったりはしない猫である。
ちゃちゃはそれを分かっていて
こつぶが通る時は道をあけ
こつぶが睨みをきかせれば
すぐに降参ポーズをするので
この二匹が喧嘩になることはほぼない。
しかし
こつぶの本音は
俺様はハードボイルドな一匹狼、
子分なんていらないから
早くどっかに消えてくれ、なので
ちゃちゃが必要以上に近づいてくると
途端に顔つきが変わり
ちゃちゃが降参ポーズをしても
威嚇し続けたりする。
そんなことが続いて
ちゃちゃはやっと
親分に近づき過ぎてはいけないんだ、と学んだようで
甘えたい盛りのちゃちゃが
この距離に不満なのは
ひしひしと伝わってくるけれど
何せこつぶはハードボイルド。
ベタベタする相手は
この世で私と母だけ、と決めているから仕方ないのだ(笑)。
こつぶ以上のハードボイルドな一匹狼なので
ちゃちゃが
ちょっとでも近づこうもんなら
特攻隊のように突撃するけれど
ちゃちゃが寝ている間は
今まで通りオッピロゲで爆睡している。
こんな三匹を見ていると
たまにでもいいから
仲良くしてくれよ、と思うけれど
猫は元々単体で生活する動物。
親・兄弟以外とはベタベタしないのが
本来あるべき姿なのかも知れないな、と
諦めておりマス。