自由人ばかりの一族の中で
我慢を強いられている私が
今回久々の我儘として勝手に購入した
巨大なニャンコ先生のぬいぐるみが
やっと届いた。

私の一番の心配は
我が家の臆病な猫たちが
このニャンコ先生を
怖がらずに受け入れてくれるかどうか
だったのだが
こつぶもノラさんも
突然現れた巨大ぬいぐるみを
案外あっさり受け入れたので
私はホッと胸を撫で下ろした。
そして次なる問題である「母」だが
Yの面倒を私に丸投げしている罪悪感からか
何の連絡も報告もしない母に
私が怒り狂っているのを感じているからか
とりあえずニャンコ先生について
一切触れてこなかったので
そのままスルーして様子をみることにした。
…っつーか
買っちゃったもんは
今更文句を言われても
どうすることも出来ないのだから
買っちゃったもん勝ち、なのである。

ちなみに
上の姪がカンピロバクターで入院になったのに
宴会中止を考えもしない母は
宴会前に私やY、下の姪を家から追い出して
宴会を存分に楽しんだらしい。
この人の自分勝手さに比べれば
私のニャンコ先生なんて
可愛過ぎる小さな我儘だろう。


母の宴会のせいで家を追い出されたYと下の姪は
上の姪のお見舞いに行って
ちゅーるを買って帰ってきた。
こつぶもノラさんも
ちゅーるは大好物なのだが
やはりノラさんは
ちゅーるを見せても
Yの元へは行かなかった。
しかしこつぶは存分に満喫したらしい。
狂暴なこつぶでも
ちゅーるがあれば噛みつくことはないけれど
大人の監視なしで
こつぶとYを触れあわせるのは危険なので
私はちょっとハラハラだった。
危険をおかしてでも
Yをちゅーる係にすれば
少しはYとこつぶが仲良くなれるかも、とは思うのだが…
こつぶがこつぶである限り
私のハラハラは止められないのである。