コロナで変化した生活①で書きましたが、3月に上海に戻ってきたのは娘の高校卒業と大学進学のためでした。
コロナ禍、娘の学校と受験について書いておきます。
娘はG12年生で日本で言うと高校3年生。
上海のとある民办学校に通っていて、IBDP(国際バカロレア)というカリキュラムで勉強していました。
上海の民办学校では海外のカリキュラムで授業をしている学校が少なくありません。
娘の同級生の多くは中国人で、小さな頃から英語を学び、幼稚園や小学校から英語での授業を受けています。
上海のインターナショナルスクールは外国籍がないと入れなかったので(現在一部緩和されている様子)海外の大学を目指す中国人の多くは民办学校に通わせています。本当に教育熱心です。
5月に世界中で行われるIBDPのテストを受けないと卒業の資格と大学の合否に影響があるため、娘は上海に戻ってテスト準備をしていました。
3月の時点ではテストを開催する方向とのことでしたが、その後ヨーロッパにコロナ感染が広がりテストは中止が決定。まさか中止になるとは想像もしていませんでした。
IBDPの最終的な評価は学校が提出した成績といくつかのレポートなどの課題で総合的に国際バカロレア機構が判断することになりました。(例年はテストの結果が一番重要視され、プラスして学校が提出した成績と課題で評価)
日本でいうとセンター試験や大学ごとのテストがなくなって、高校が提出した成績と過去のテストで大学の合否が決まるような出来事です。
テストで大逆転を目指していた学生にとっては大ショック!
果たして国際バカロレア機構が出す評価が公平なのか???
いろいろいっても仕方ない、結果が出るまで待つしかありません。
学校再開されるのもずっと待っていました。
上海ではコロナ感染は落ち着いていたのですが、学校再開に関してはとても慎重でした。
(2月からオンライン授業が行われていました)
学校の再開は4月27日から、それも高校3年生と中学3年生からスタート。
中国では7月に高考・中考という大学、高校入試が行われることが決まっていたので、受験生からスタートしました。
その後高校2年生、中学2年生がスタート。
次に高校1年生、中学1年生と順番に学校が再開されました。
元々娘の学年は4月末で学校の授業は終了予定でしたので、4月27日から登校したのは4日間のみ。
テストも無くなっていたので授業らしい授業はなく卒業。
あとは7月のIBDPの結果を待つのみ。
そして7月、その結果は様々なドラマを生みました。
公平だったのか???
娘も結果を見て複雑な思いだったようですが、とりあえず希望の大学に合格。
娘の学校では全体的に低めな点数が出たようで、再採点を依頼したり、大学合格が取り消しになったりで、学校として国際バカロレア機構に意見書を出したようでした。
ネットにも世界中から採点は公平だったのか?という意見がたくさん出てました。
IBDPの成績は「人」が付けるものですので、100%公平ということは難しい。
でも一発勝負のテストが公平かと言われると???
これから日本の大学入試も変わっていく予定ですが、どうなるか?
注目したいです。
娘が進む大学は9月から学校再開の予定で、それに向けての準備のため娘は先日上海を離れました。
アメリカの大学に進む娘の同級生はgap yearを選択したり、上海に残ってオンライン授業を受けるようです。
カナダの大学もオンライン授業。
日本の大学の多くもオンライン授業ですね。
コロナの感染拡大は教育分野にも大きな影響を及ぼしています。