上海浦東にある不妊治療専門病院「Shanghai TOWAKO Hospital /上海永远幸妇科医院」

今回こちらを見学する機会をいただきました。

 

十数年前に上海・华山路の「永恵華クリニック」を開院。

こちらでも不妊治療をされていますが、

昨年新しく開院したこちら「上海永远幸妇科医院」に不妊治療をシフト中。

 

東京にある不妊治療専門の「加藤レディースクリニック」と提携していて病院

日本から毎月日本人医師がカンファレンスのため来海したり、また中国人の医師が日本で研修を受けるなど

されているそうです。

 

地下鉄6号線・世紀大道駅から電車新幹線後ろに揺られること30分強。

地下鉄6号線に初めて乗りました。

航津路駅から徒歩で自由貿易試験区に入ると会社や政府系機関が並んでいます。

クリニックの看板を見つけながら歩くこと3分。

クリニックを見つけました!!

クリニックはビルの4階。

エレベーターホールの目の前が受付です。

受付には日本語が話せるスタッフがいて対応も丁寧でしたニコニコ

広くて綺麗な待合室キラキラ

検査や診察室が並んでいます。

近く卵管造影できるエコーが設置される予定だそうびっくり

(一般的に卵管造影はX線です)

治療も検査も日進月歩ですね。

見学は夕方に行ったので患者さんはほとんどいらっしゃらなくて静かでしたが

午前中は混んでいるようです。

 

左側が待合室で右側が診察室。

受診したらまずこのお部屋に入り、ご夫婦の登録、写真撮影をします。

この時に身分証(日本人だとパスポート)結婚証明書(戸籍謄本)などが必要になります。

結婚していないと不妊治療はできません。

また初診時に一年以内に受けた検査結果など(健康診断も含む)があれば持参くださいとのことでした。

治療のための注射室

注射用ベッドも用意されています。

採血室。

内診室(医師側から)

内診室(患者側から)

エコーの画面が準備されていて

横になったまま画面が見れるようになっています。

内診室の横に脱衣コーナーがあります。

診察室は広め。

診察室の一角にこのような部屋がありました。

この画面で患者さんのカルテを見ながら遠隔で日本の医師と治療についてカンファレンスすることも。

またこちらの病院は中国の地方病院と提携していて、地方病院の医師と話し合うこともあるそうです。

進んでますね!!

地方病院で診察を受けて手術は上海のこの病院で受ける方が多く、

この病院の7割が中国の地方からの患者さんだそうです。

検査室。

採血した血液を分析しています。

私は詳しくないのでよくわかりませんが、すごい機械のようです目

こちらは精液検査室。

現在VIP用の診察室を準備中でした。

看護師や医師が移動しこの部屋に来るので、患者さんはこの部屋から出なくて診察が受けられるそうです。

もちろん料金はプラスされます(数百元の予定だそうです)

写真がわかりにくいのですが、この先が採卵や胚移植などを行う手術室になります。

手術室は見学できませんでしたが、入り口のところまで見せていただきました。

この扉の向こうが待合室、その奥が手術室が三部屋、さらに奥に培養室があるそうです。

手術室に入る通路は患者さん用、女性スタッフ用、男性スタッフ用に分かれていました。

 

手術が終わったらこの病室でしばらく休みます。

ベッドは6床ありました。

 

採卵してその卵子の状態が良ければ、ご主人に精液を取ってもらいます。

取精室はテレビとソファー付きの個室で鍵がかかるようになっているそうです。

精液は人を介さないで渡せるように指紋でパスボックスが開閉できるようなシステムを導入。

また取った精液とその方の指紋を特殊な紙に登録し10年管理可能。

この病院には泌尿器科もあり、男性不妊の治療にも対応しています。

精母細胞で培養、成熟させる方法や精子がなければ精子バンクを利用する方法もあるそうです。

 

日本に一時帰国して治療を受ける、また上海の現地病院で不妊治療を受けるなどの選択肢もあります。

現地病院のハードルは言葉の壁とプライバシーの問題などを想像します。

今回見学してこちらの病院勤務のL医師とお話しする機会を得たのですが、L医師は日本語が堪能で温和な印象、日本人の方を多く治療されています。

また日本語が話せるスタッフもいて言葉の面は安心かと思います。

また写真を見ていただくとわかるかと思いますがプライバシーについてもかなり配慮がされていると感じました。

 

気になる治療費ですが、不妊治療は保険対象外です。

大まかな目安のお値段を伺いました。

詳細はご自身でご確認ください

染色体検査含め検査費用 6500元前後〜(夫婦合わせて)

採卵・体外受精で1万8000元〜

胚凍結などはまた別途料金がかかると思います。

日本などへ本帰国が決まった場合、凍結していた胚は輸送できないそうです。

 

外来に治療の流れが壁に貼ってありました。

ライトの加減で写りがイマイチですがアセアセ中国語の表現など参考になればと思います。

 

 

必要な方に必要な情報が届きますように。

 

「上海永远幸妇科医院」見学でした。