元の家に戻ってからある日

宿題の音読をやるべく
ウトウトしていた母に向けて読みました。

母は聞いているのか
夜中の仕事の為に仮眠を取りたいのか
反応は鈍かった

途中、何度か
聞いてるか?と確認をしたが

うん…と空返事

まぁいいか 適当に読んで
印さえもらえればいい

そう思って読み進め
読み終わったよと声をかける

うん…と言ったか言わないか
突然凄く大きな鼾をかきはじめた

私は印が欲しかったので
ちょっといい加減にして!
早く印して!!
と、揺さぶった

それでも母の鼾は止まらない

何度か声をかけ揺さぶった

止まらない

急に不安になり
一層強く揺さぶり声をかける

止まらない

私は何の知識も無かったが
異変だと思い慌てた。

まず姉に電話をかけた

出ない

兄に電話をかけた

出ない

どうしようかと泣きながら
ふと思いついた。

あまり交流はないが
父方の親戚が近くに住んでいる

私は必死で走って駆け込みました。

今思えば、お隣や近所の幼なじみの家に
駆け込めば良かったのに…

凄く焦ったのでしょう。



続きます。