やっと7つ目まで来ました
最後の小町は鸚鵡小町
乞食の老婆という設定・・・
なんだか寂しいですね
6つめで仏になりましたが
老婆になってからも伝説が残っているのは
さすがですね
年老いた小町をたずねて来た
陽成院に仕える大納言行家(ゆきいえ)が
呈した院の憐れみの歌に対し、
元の歌の一字のみを変えた返歌を奉答し、
いわゆる「鸚鵡返し」を行って
才気の冴えを見せた
という伝説
小野小町は100歳の老婆になっても
才能は衰えることなかったんですね
その歌というのが
雲の上はありし昔に変はらねど
見し玉簾(たまだれ)のうちやゆかしき
【訳】
宮中は、かつての昔と変わっていないが、
あなたは、昔見慣れた玉簾の中(宮中)が
なつかしくありませんか。
これをこのように返したそうです
雲の上はありし昔に変はらねど
見し玉簾のうちぞゆかしき
【訳】
宮中は、かつての昔と変わっていないが、
私は、昔見慣れた玉簾の中が懐かしいです。
(謡曲『鸚鵡小町』他)
相手の歌の「や」を「ぞ」に
替えるだけで鮮やかに返歌した、
鸚鵡返しの歌として有名とのこと
小野小町はとにかく
才能溢れる歌人だったと言うことが
よくわかりました
以上で七小町に出てくる
7つの伝説を紹介する
小町シリーズは終了です
私自身が勉強になりました
最後までお読み下さりありがとうございます
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