今週末の演奏会で演奏する
高麗の春という曲についてです
高麗の春こまのはると読みます
日本統治下の朝鮮の
早春の景色や風俗を詠んだもので
作詞者石橋令邑は
当時朝鮮に在住していた
都山流尺八家
前唄の部分は
冬から春へと移りゆく情景の描写です
雪どけ水が山の間を流れ、
狭く広く、
天然の地理や土地の高低にまかせつつ
自然に流れ行く情景
手事では水砧の情景が
この辺りの音、
本当に情景が目に浮かぶような
作りになっています。
手事の最後の方でお箏もお三味線も転調があり
後歌(あとうた)へと続いていきます
お箏の転調は予め色鉛筆などで印を付けておき
その印に琴柱を移動させ音を変えます
お三味線の転調は、
糸巻きを回して音程を変えるわけですが、、、
これがなかなか至難のワザ
印を付けておくことができないので、
感覚で回します
うまくまわさないと
キュルキュルッと糸巻きが緩み
楽器を下ろして
まき直さなければならない事態にも
なってしまい、、、
転調のある曲はとってもドキドキします
なかには、
1曲の中に数回転調がある曲もありますので
今回の高麗は1回のみの転調ということで
まだ良い方です
と、いろいろと心配事はありますが
とっても好きな曲のひとつです
ぜひ聴きにいらしてください
最後までお読み下さりありがとうございます
レッスンや演奏依頼についてのお問合せなど
ぜひお気軽に
人生は選択の連続
お箏のある人生を
お三味線のある人生を
