母が
特別養護老人ホームへ移りました
(ここから特養と略します)
引っ越し当日…
特養に到着し
建物の中に入り
特養の職員さんから
「こんにちは~」と
声を掛けられます
何も話が出来ない母も
状況は理解したようで
物凄~く
顔がこわばっています
今までと違う所に来たと
明らかに理解して
緊張して
不安に思っている
そんな表情でした
こんなに表情が変わるんだ~
こんな一面もあったんだ~
子供が今まで見せなかった表情を
初めて見たような
そんな感動をしてしまいました
お母さん
ごめんなさい
お母さんが
1番緊張状態なのに
その様子を
職員さんにお伝えして
1日でも早く安心するよう
慣れていけるよう
配慮を
お願いしました
緊張した表情は
数日後には
消えていました
そして
1ヶ月経過した頃でしょうか
母の様子は
とても
落ち着いていました
立ち上がって
歩くことは無く
すっかり
リラックスモード
母を通して
学びました
介護老人保健施設が
合わない場合もある
のだと
施設の役割があるので
当然のことですが
介護老人保健施設は
(ここから老健と略します)
今の身体の不自由さや
生活のし辛さを改善して
自宅生活を再開出来るように
する施設なので
明らかに役割は違います
楽しみを重視した
余暇活動や行事の内容が
少なく
それぞれの方の
生活歴や性格も含め
ゆったりと余生を
施設で過ごせるような
関わりは
どうしても難しくなってしまいます
そういうことは
最期まで過ごせる施設
特養などが
特に力を入れて
取り組んでいる内容です
居心地が悪かったら
そこで過ごしたくなくなりますよね
母が入った特養も
ゆったり過ごせる場所作りから
始めて下さいました
食堂の隅に
絨毯を敷いて
足の無いソファーを置き
そこに母が座ります
抱き枕のような
細長いクッションを
背中から両肘にセットして
リラックスした姿勢で
過ごしています
車椅子で過ごす時は
抱き枕のようなものを
お腹から両肘にセットして
いました
クッションを抱きかかえる
姿勢です
この姿勢も
落ち着くようです
以前の施設で有った
車椅子から立ち上がって
歩き出すことは
全く無くなりました
今思うと
あの姿勢は
苦しくて
どうにかしたいから
動いていたのだと
分かりました
母の
転倒は無くなりました
もちろん
顔に内出血が出来たり
歯が折れることも
無くなりました
なんでしょうか
この違い
リハビリは
当然
減ってしまいましたが
介護職員さんが
トイレに行く時に
1日何回と回数を決めて
一緒に手引き歩行を
続けてくれたので
外出や外泊時に
動けなくなったと
困ることはありませんでした
老健と特養の
それぞれの特徴を
理解していたつもりでしたが
実際に
このように見ると
相性があるのだなと
感じました
母は
この特養に入り
お世話になることが出来て
本当に良かったと
思いました
これまでの
精神科病院
介護老人保健施設
を経て
より一層
感じました
母にとっては
自宅で家族に囲まれて
過ごすことが
幸せなのだと
思いますが
それが叶わないので
これも
私の
自己満足かもしれませんが
それでも
私なりに悩んだ結果です
ここを
どこまで割り切れるか
1人で抱え込んでいたり
ああすれば良かったと
ずっと自分を責めていたり
介護は
様々な
気持ちで
向き合っていく…