前回は
私が実際に
「介護」に直面した話をしました
今日はその続きです…
母が
前頭側頭型認知症かもしれないと言われ
全く実感が湧きませんでした
認知症の症状が
みられなくて
母の症状は
気持ちの落ち込みみたいな
ものしか
感じませんでした
不思議なことに
がんの後遺症の
胸が苦しいとか
胃酸が逆流してくるとか
その訴えをすることは無くなりました
病名はハッキリしましたが
うつ的な症状が良くなった訳では
ないので
そのまま精神科病院に
入院していました
認知症になると
一緒に起こしやすいのは
何だと思いますか
転倒です
高齢になると
もちろん
体の機能が衰えて
転び易くなりますが
認知症になると
危ないから気をつけようと
思えなくなる
危険への認知力が低下したり
坂や段差とかの認知力が衰えたり
バランス能力とかの運動機能も低下したり
気持ちや精神を
落ち着かせる薬の影響で
眠気が増したりして
本当に転び易くなります
私の母も
入院中にトイレで転んでしまいました
そして
骨折してしまいました
しかも
寝たきり
介護状態へ近付く骨折と言われる
大腿骨頸部骨折でした
足の太ももの付け根の骨
聞くだけで
歩けなくなりそうって
思いますよね
医学は凄くて
手術してリハビリをすると
歩けるようになります
なので
手術をしました
基本は車椅子を使っていましたが
歩けるようにもなってきて
ようやく…
と思っていたところ
また転びました
今度は反対側の足の
同じ大腿骨頸部骨折
この骨折の手術が
さらに
母へダメージを
与えました
全身麻酔で手術をしますが
この負担が
大きかったのだと
思います
手術前まで
サンドウィッチを食べていましたが
手術後は
飲み込みの機能が落ちてしまって
パンを食べられなくなって
しまいました
これ以降
主食はお粥
おかずは飲み込みし易いもの
に限られます
赤ちゃんの流動食のような感じ
あとは
会話が出来なくなりました
家族の顔は分かっていて
名前も呼んでくれますが
普通の会話は出来なくなりました
言葉が出ないのです
「看護婦さーん」とか
「お家に帰りた〜い」など
その時思って出る言葉も
ありましたが
いつ発するか
分からないのです
母と普通の会話することは
これ以降
出来なくなりました
あっという間に
母は
認知症と言われ
大きな骨折と手術を2回して
この出来事は
東日本大震災の年に
その1年間で
一気に起きたことでした
私は
目の前の出来事に
必死に対処する
日々でした
気がつくと
母は
ほぼ寝たきりで
会話も出来なくなり
一気に
変わってしまいました
私は介護の世界に居たので
戸惑いながらも
理解出来ましたが
私の父や弟は
何がなんだか
分からなかったようです
私の母はこの時
62歳でした
一気に変わったので
一般的な
認知症が徐々に進行していく
介護の大変さを
私は体験していませんが
こんな
変化もあるのだと
思いました
次は
その後の
母について
お伝えします