今日は看護学生時代の話です。
看護学科の中で
男性は1名
しかも40代で
医学系の学科を卒業した方でした。
めちゃめちゃ浮いてました
私が看護学生の時は
看護師と言われ始めた頃で
男性の看護師さんは
相当珍しいものでした。
男性の看護師さんが居ても
精神科勤務がほとんど
だったような気がします。
今とは全く違う時代でした。
女性の社会でした。
看護師で勤めた時も
女性看護師だけだったので
色々ありました〜
ちなみに
看護師の
ユニホームは
パンツスタイルは無く
スカート
ストッキングは白と指定
頭にナースキャップを被るのが普通
今だとコスプレ
看護学生は
戴帽式があるまでは
白い三角巾を頭に巻いて
実習に行きます。
これも恥ずかしい
三角巾の尻尾は
首の裏の結び目に
入れ込む決まりで
このスタイルを
海坊主
と呼んでいました
さて
初めての注射の練習は
何を使うと思います
果物のグレープフルーツを使って
「グレープふる子さんですね。
これからお注射をします。」
本人確認と何をするかを説明した上で
アルコール綿でちゃんと消毒して
ブスッとさして薬液を注入。
それを
繰り返し練習し
手技に問題がなければ
今度は学生同士で
ビタミン剤を注射
この時
初めて
人間の体に
針を刺しました
今度は
実際現場での
実習スタート
実習先の
担当看護師さんは
当然のこと
怖いのです
どうして
そうするの
その根拠は
実習の始まりは
必ず
質問攻め
それだけで
げっそり
レポートの提出も
全然終わらなくて
人生で1度だけ
「自殺」という言葉が
頭をよぎったのは
恥ずかしながら
この時でした
このまま
屋上に上がって飛び降りたら
楽になるかな、と…
そこまで
追い込まれました
いやいや
そこを越えられたのは
学生の私に
快く協力して下さった
患者さんの顔が
浮かんできたから
採血の協力から
検査や手術
お産の立ち会い
人の命の重さを
感じながら
学校の勉強だけでは
習得できないもの
人からの協力がないと
到底学べないもの
そこを
思い出して
何とか
乗り越えられました
実習担当の
看護師さんは
そこまで
厳しくしないと
甘くないわよ
この世界
これからもっと
タフで居ないと
出来ない仕事だと
心を鬼にして
教えてくれたのだと
今は分かります。
学生の時は
そこまで
分かりません〜
さあ
いよいよ
看護師として
働き始めます