今日の東京もよい天気だった。
5月最初の独り散歩をしてみた。
まずは、前に住んでいた世田谷区役所へ。
暑い・・・。夏ですか?
戸籍係。私の本籍が、まだ世田谷区にあるので、ここにこないといけないのだ。本籍って、住民票なみにポコポコ移動してもいいんだっけ?
いいんなら、神奈川にうつすのだけど・・・。
世田谷区役所の最寄駅は、世田谷線の「松蔭神社前」。
そのまま「山下」という駅にいく。
そこは、小田急線の「豪徳寺」と接している。
そこから、小田急線で、「代々木上原」までいき、隣のホームにくる千代田線に乗り換える。
そうすると、「霞ヶ関」まではすぐ。
本日は火曜日。人通りはそれほど多くない霞ヶ関。
農水省だ!内閣府だ!とか、ミーハーな気分には特にならず、独り歩く。
霞ヶ関には、東京の裁判所が全部そろっている。ぐるっと、高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所とめぐってみる。
本当は入り口をとりたかったのだけど、撮った瞬間に、警備員が2人すっとんできた。入り口はNGなんだって。理由をきいたら、裁判に来る人が映るといけないからだそうで・・・人がいないときを狙ってとったのだけど、そこはダメらしい。さすがお役所!
でも、感じのよいおじさんたちだったので、許してあげよう。ちなみに、敷地内での撮影はダメだとかいわれたから、1M外に・・・公道の歩道に出て撮影。なんだかねぇ。お役所だねぇ。一応この看板だけならいいとのこと。こういう人間の作る境界線っていうのは、面白い。
あれ?って思うことも多いけど、人間って馬鹿な生き物だなと感じる一瞬である。
区役所も、裁判所も、中は同じ感じですね。一応人が映らないように撮影。これはなぜ怒られないのだ?外と中での違いがわからない・・・
面白い。
自分の用事は、5分で終わり、帰路につく。
だんだんと夕方になる。
なんだろう。久しぶりに太陽にあたったからか、身体がだるい。
私は音楽をやれて幸せだと思う。
音楽家が偉いわけじゃないけれど、私は音楽をやっていてかなり救われている。
お借りした本の中に、ドイツのアウシュビッツの収容所の話があって、ナチスの人たちの音楽好きのおかげで、命を救われた音楽家たちの話があった。もちろん、音楽家が偉いというわけではなく、人の人生なんて、そんなことで大きく左右されてしまうのだなと。
「この中で音楽できるものはいるか?」
そこで手を挙げた二人だけが助かり、残りの人たちはそのまま死のガス室送りだったそうだ。そうやって生き残った音楽家たちは、どんな心境で演奏していたのだろう。生き残るために、そういうことを考えないようにしていたのだろうか。そういう状況で、いい音楽を作っていけたのだろうか。
きっと、作っていけたのだろう・・・。
いい音楽をやっていたのだろう。
音楽って、いいよね。
どんなジャンルでも。
私は自分の箏の音が好き。
それをみんなに聴いてもらいたい。
それだけの人生だと思う。
ただそれだけの人生を、一緒に喜んで受け入れてくれる人がいいなと。
また11月に会いましょう。