世界フィギュア2025、女子シングルはアメリカのアリサ・リウ選手が優勝!4連覇がかかった坂本花織選手は2位、千葉百音選手は3位でしたが、3人共素晴らしい演技でした。

 

アリサ・リウ選手の優勝が決まった時に坂本選手と抱き合っていたところが清々しく、とても良かったです。

 

競技結果(ISUページ)

 

◆1位 アリサ・リウ(アメリカ)

222.97(FS:148.39 SP:74.58)

FS、いや、物凄いものを見たといった感じです!それまで素晴らしい演技が続いていたのですが、全て持っていきましたねえ!観客を完全に味方につけていましたし、ジャンプもばんばん決めて、ステップもスピンの流れも素晴らしく、勢いが全く途切れませんでした。

 

シニアデビューして2022年の世界フィギュアで3位になり「スケートの目標は達成した」と一度は引退したのですが、まさかこんな劇的な復活劇が見られるとは思いませんでした。引退時、これからの選手なのにと残念に思っていたので、今回のような演技が見られてとても嬉しかったです。

 

 

◆2位 坂本花織

217.98(FS:146.95 SP:71.03)

SPはミスがありましたが、FSは完璧でした!(3回転ジャンプの回転不足、qマークはありましたが…)

会場の盛り上がり、歓声が凄かった。失敗する雰囲気がなかったです。さすがとしか言いようがないです。

 

◆3位 千葉百音

215.24(FS:141.80 SP:73.44)

SP、FS共に堂々とした素晴らしい演技!世界フィギュア初表彰台ですね。前回の世界フィギュアは7位でしたが、着実に成長、進化しているのを感じます。

 

 

◆4位 イザボー・レヴィト(アメリカ)

209.84(FS:136.51 SP:73.33)

FS、可憐な雰囲気を漂わせながら、絶対にやってやる!というような強い意志の感じられる演技(あくまで個人の印象)がとても好きです。冒頭のジャンプのミスだけが残念!花の散りばめられた緑色の衣装がとても素敵。

 

 

◆5位 アンバー・グレン(アメリカ)

205.65(FS:138.00 SP:67.65)

今季安定した3Aを跳んできているグレン選手ですが、SPでは転倒してしまい9位スタート。FSでは冒頭で挑んできた3Aは着氷!完璧にクリーンというわけではなく、なんとか耐えたといった感じです。その後のジャンプでは、2Aが1Aに、3Fが2Fになるなどありましたが転倒など大きなミスはなし。スピンはとても綺麗でした!最後の全てから解き放たれたような力のこもったステップに、ぐっときました。

 

 

◆6位 樋⼝新葉

204.58(FS:132.48 SP:72.10)

FS、最初から最後まで気持ちのこもった力強い演技でした。ささいなジャンプのミスは気にならないほど。後半のステップの迫力が凄かった…。

 

 

◆7位 ニーナ・ピンザローネ(ベルギー)

199.43(FS:131.69 SP:67.74)

FS、全体的には良かったですが、いくつかのジャンプの回転不足が残念!優雅な雰囲気、特に気品のある手と腕の動きがとても素敵でした。

 

 

◆8位 ニーナ・ペトロキナ(エストニア)

196.67(FS:131.09 SP:65.58)

今年のヨーロッパ選手権優勝者。FS、曲とよく調和した綺麗で力強いステップはとても見ごたえがありました!

 

 

◆9位 イ・へイン(韓国)

194.36(FS:126.57 SP:67.79)

一昨年の世界フィギュアでは2位。FS、ジャンプのミス、回転不足はありましたが、力強く勢いのある演技でした。後半の身体全体を使った大きなステップが良かったです!

 

 

◆10位 キム・チェヨン(韓国)

194.16(FS:128.49 SP:65.67)

昨年の世界フィギュア3位。先月2月の四大陸選手権では優勝。着実に実績を積み重ねています。SPは3Lz3Tで転倒がありまさかの11位スタート。FSは順調に見えたのですが、後半の3Lzで転倒してしまいました。でもミスしたジャンプ以外の要素はとても良かったです。後半の疾走感ある雄大なステップは魅入ってしまいました。

日本代表決定

テーマ:

各種国際大会(世界フィギュア、四大陸、世界ジュニア)の日本代表が決定しました。

 

世界フィギュア、男子は鍵山選手、佐藤選手は選考基準を見ると順当ですね。3枠目が少し悩ましいのかなと思いましたが、壷井選手の今季の成績、演技内容を見ると、こちらも順当だったのではないでしょうか。

 

女子の坂本選手、千葉選手、樋口選手はGPシリーズでも活躍し、今回もシニア勢の上位3人ということで文句のない選出!ではないでしょうか。

 

ペアは三浦璃来/木原龍一組と、昨年はミニマムスコアを満たせず出られなかった長岡柚奈/森口澄士組が出場決定です。清水咲衣/本田ルーカス剛史組は2月出場のアジア大会でCTES(コンバインド・トータル・エレメンツ・スコア/SPとFSのテクニカルスコアの合計スコア)が獲得が出来れば出場できるようです。日本からペア3組出場となったら凄いことですね!

 

【世界選手権】

 

◆男子◆

鍵山優真

佐藤駿

壷井達也

 

(補欠)

三浦佳生

友野一希

山本草太

 

◆女子◆

坂本花織

千葉百音

樋口新葉

 

(補欠)

松生理乃

住吉りをん

吉田陽菜

 

◆ペア◆

三浦璃来/木原龍一

長岡柚奈/森口澄士

清水咲衣/本田ルーカス剛史

(CTES獲得を条件とする)

◆アイスダンス◆

吉田唄菜/森田真沙也

 

(補欠)

田中梓沙/西山真瑚

 
 
【四大陸選手権】
 
◆男子◆

壷井達也

三浦佳生

友野一希

 

(補欠)

佐藤駿

島田高志郎

 

◆女子◆

樋口新葉

千葉百音

松生理乃

 

(補欠)

住吉りをん

渡辺倫果

山下真瑚

 

◆ペア◆

三浦璃来/木原龍一

長岡柚奈/森口澄士

 

◆アイスダンス◆

吉田唄菜/森田真沙也

田中梓沙/西山真瑚

 

 

【世界ジュニア】

 

◆男子◆

中田璃士

高橋星名

中村俊介

 

(補欠)

西野太翔

垣内珀琉

蛯原大弥

 

◆女子◆

島田麻央

和田薫子

中井亜美

 

(補欠)

櫛田育良

岡田芽依

村上遙奈

 

◆ペア◆

清水咲衣/本田ルーカス剛史

 

 

◆アイスダンス◆

岸本彩良/田村篤彦

 

(補欠)

山下珂歩/永田裕人

 

 

全日本フィギュア2024、女子シングルは坂本花織選手が優勝しました。なんと4連覇です。

GPファイナル出場組、疲れが出ていないか心配していましたが、上位に来ている選手が多いですね(坂本選手、樋口選手、千葉選手、松生選手)ただ、GPシリーズ優勝もあった吉田陽菜選手は今回11位。四大陸出場もなく残念です…。

 

三原舞依選手はFS棄権となってしまいました。右足首と股関節の状態が悪化したためとのこと。心配ですがしっかり治して来季、また素敵な演技を見せてほしいです。

 

競技結果(JSFページ)

 

◆1位 坂本花織

228.68(FS:149.76 SP:78.92)

FS、後半でジャンプのミスが少しありましたが、決まったジャンプは迫力ありましたし、スケーティングも圧巻、やはり別格だなあと思いました。世界フィギュアではぜひ完璧演技を!

 

◆2位 島田麻央

219.00(FS:143.42 SP:75.58)

FS、3A決まったように見えましたが回転不足、次の4Tは転倒でした。でもこの高難度ジャンプを組み入れていること自体が凄いんですよね。他のジャンプはしっかりと決めてきました。高難度の2つのジャンプを失敗しても、他をきっちりこなし技術点(81.19)が坂本選手(73.88)より上だったので、あとはもっとPCSが伸びれば…ですかね。

 

◆3位 樋口新葉

206.40(FS:135.35 SP:71.05)

SP、FS共に気迫のある演技。他の選手にはない圧倒的な迫力があります。昨年は12位でしたが、今季はGPシリーズから好調が続いています。世界フィギュアでもまた表彰台に乗って欲しいです!

 

◆4位 千葉百音

205.69(FS:130.97 SP:74.72)

FSでは3Sの転倒がありましたが、1つくらいの失敗はものともしない安定感が今の千葉選手にはあるような気がします。ふわりとした身のこなしのスケーティングがとても素敵。シニア若手では一歩抜けた存在になりつつあるでしょうか。

 

◆5位 松生理乃

204.00(FS:133.21 SP:70.79)

松生選手のFS「ルクス・エテルナ」。今季の全選手の中で一番好きなプログラムかもしれません。神秘的な音楽に合わせた、滑らかなスケーティングが美しすぎます。ジャンプの回転不足、最後の3Sが2Sになったりとありましたが、全体的には流れが途切れることなく堪能させていただきました。

 

◆6位 山下真瑚

200.25(FS:135.12 SP:65.13)

FS、ジャンプもしっかり決めてきましたが、何より後半のステップでの感情が爆発したような躍動感ある身体の動き、表現が素晴らしかったです!

 

◆7位 渡辺倫果

198.55(FS:132.59 SP:65.96)

FS、さらっと3A跳んできました。凄く綺麗。認定されてGOE2.06!後半のジャンプは回転不足や、よろめいたりといったことがありましたが、最小限のミスだったと思います。キレのあるステップが格好良かったです。

 

◆8位 住吉りをん

197.53(FS:127.95 SP:69.58)

 

◆9位 三宅咲綺

196.55(FS:128.01 SP:68.54)

 

◆10位 和田薫子

195.63(FS:128.93 SP:66.70)

 

◆11位 吉田陽菜

195.27(FS:126.85 SP:68.42)