GPシリーズ2024第2戦カナダ大会、女子シングルは、なんとなんと日本が表彰台独占となりました!2位~5位の点差がかなり拮抗していて(190~192点台)、本当に僅かなミスが結果に影響しましたね。

 

今回総合6位(SP2位、FS7位)でしたが、アメリカのアリサ・リウ選手が復帰してきました!2021年シニアデビュー、2022年北京オリンピック出場総合7位、2022年世界選手権3位、と実績を重ねてきた選手。でもそのすぐ後に、スケートの目標が達成出来たということで引退。シニアにあがり、これから楽しみ…と思っていた矢先に残念だったのを覚えています。久しぶりに見たアリサ・リウ選手、とても素敵に成長していました!(といってもまだ19歳…)そしてSPはいきなり2位です。これから楽しみに注目していきたいと思います。

 

 

競技結果(ISUページ)

 

 

◆1位 坂本花織

201.21(FS:126.24 SP:74.97)

SPは圧巻でしたが、FSで珍しく2回の転倒、ジャンプの回転不足もあり、点数は伸びませんでした。でもこれ、完璧に滑ったらとんでもなく凄いものになると思います。曲は「シカゴ」の「All That Jazz」。曲と黒の衣装に金髪がとても合っていて、格好良かったです!

 

 

◆2位 松生理乃

192.16(FS:139.85 SP:52.31)

SPでは全てのジャンプで、ミス、回転不足、転倒などあり(3F3Tは綺麗に見えましたが、3F!3Tqで減点)、10位スタートだったのですが、FSでは一転。ジャンプに「!」アテンションがついたものがあるものの、ほぼミスなくパーフェクトといっていい演技でした。全体の流れるようなスケーティングの中に全てのジャンプが綺麗に入っていて、とても美しかったです。今回の女子FSの中では圧倒的に良かった。点数も高得点!坂本選手にミスが出たこともありますがFSだけだと1位です!

 

 

◆3位 吉田陽菜

191.37(FS:126.05 SP:65.32)

FS、冒頭で3A跳んできましたが着氷が乱れ、回転不足(アンダーローテーション)でした。残念…。でも次は成功させられるんじゃないかと期待させてくれるジャンプでした!後半転倒ありましたが、スピン、ステップは綺麗で良かったです。

 

 

◆4位 キミー・レポンド(スイス)

191.07(FS:124.13 SP:66.94)

すらっとしたスタイルが素敵な選手。FSの曲はグラディエイター。前半の3Lzで転倒、後半でちょっと耐えるようなジャンプも。キスクラではとても悔しそうでした。SP3位だったので表彰台狙っていたでしょうし…。3位との差が0.3です。Deductionsでマイナス2点だったのですが、転倒の分と、もう1つはTime violation(演技時間の不足/超過)。時間が問題なければ表彰台だったんですね…。

 

 

◆5位 マデリン・シーザス(カナダ)

190.04(FS:124.76 SP:65.28)

SPのライオンキング、笑顔の躍動感ある演技が良かったです!ジャンプは豪快で迫力ありました。SP、FS共にジャンプの回転不足なしで安定していますね。

 

GPシリーズ第1戦アメリカ大会、男子シングルはアメリカのイリア・マリニン選手が優勝!三浦佳生選手が3位に入りました。そして、一番印象的だったのが2位のケヴィン・エイモズ選手。演技そのものも凄かったですが、エイモズ選手の感情というか想いも凄く感じられて、なんだかとても感動してしまいました。

 

競技結果(ISUページ)

 

◆1位 イリア・マリニン(アメリカ)

290.12(FS:190.43 SP:99.69)

FS、前半の4F、3A 4Lzと超高難度ジャンプを次々ときめていったのはさすが!4Loが2Loに、後半の3Lzからの連続ジャンプが出来なかったりということはありましたが、それでも物凄い構成です。早速解禁されたバックフリップも入れてましたね!

曲は「I’m Not a Vampire」でヴァンパイアがテーマなのですね。衣装もそれっぽくて恰好良かったです。完成形が楽しみです。

 

FS:ジャンプ構成

前半:4F 3A 4Lz 2Lo

後半:3Lz 4T3T 4Sq3A

(TES:102.19 PCS:88.24)

 

 

◆2位 ケヴィン・エイモズ(フランス)

282.88(FS:190.84 SP:92.04)

FS、物凄い演技でした!4回転を含む全てのジャンプがほぼ成功!持ち味の表現面も素晴らしかったです。相変わらずの独特の振り付けも楽しかった。昨季はグランプリファイナルまで出場しながら、その後のヨーロッパ選手権は31位でFSに進めず…。世界フィギュアの出場もありませんでした。心配していましたが、今回のような演技が見られて凄く嬉しかったです。点数出た時のエイモズ選手が立ち上がって喜んでいる姿が微笑ましかった。FSだけだと1位なんですね、凄い!

 

FS:ジャンプ構成 

前半:4T2T 4T 3Lz 3A2A

後半:3A 3T1Eu3S 3F!

(TES:98.90 PCS:91.94)

 

 

◆3位 三浦佳生

278.67(FS:179.13 SP:99.54)

FSの曲は「シェルブールの雨傘」。いくつか回転不足のジャンプがあったのが残念ですが大きなミスなく滑りきりました!後半に4T3Tを綺麗に確実に入れられるのが本当に凄いです。最後の曲と共に盛り上がるステップも素敵でした。まだ初戦、どんどんブラッシュアップされていくと思うので楽しみです。

 

FS:ジャンプ構成

前半:3A1Eu3F 4S 4Tq 3A<

後半:4T3T 3F2A 3Lo

(TES:93.89 PCS:85.24)

 

 

◆6位 島田高志郎

219.68(FS:137.80 SP:81.88)

FSは昨季に続いて「死の舞踏」なんですね。昨季からいいなと思っていたプロなので今年も見られるのは嬉しいです。今回はミスが目立ってしまいました…。次回フランス大会を期待しています!

 

 

◆8位 吉岡希

215.92(FS:135.13 SP:80.79)

FS、ステップでの優雅な身のこなしが素敵でした。ジャンプ着氷時に乱れることが多かったのが残念…。

2024グランプリシリーズが始まりました!

第一戦はアメリカ大会。女子シングルは樋口新葉選手、ペアは三浦・木原組がそれぞれ優勝!良いスタートで始まりましたね!

 

 

競技結果(ISUページ)

 

 

女子シングル

◆1位 樋口新葉

196.93(FS:130.81 SP:66.12)

えっ、グランプリシリーズ初優勝!?ということで、びっくりしています。オリンピック出場もしていますし、世界選手権でも2位になっているので…。SPは一番滑走で、4位スタートでしたがFSで逆転。SP、FS共に迫力ある素晴らしい演技でした!

 

◆2位 渡辺倫果

195.22(FS:128.63 SP:66.54)

めりはりのある、気持ちのいい演技。FS、3Aはないものの2Aは凄く綺麗でしたし、他のジャンプも良かったように見えましたが、いくつか回転不足を取られてしまいました…。でも、まだ初戦、今後さらなる進化を期待しています。

 

◆3位 イザボー・レヴィト(アメリカ)

194.83(FS:126.40 SP:68.43)

SPは1位、Moon Riverに合わせた黒い衣装が本当に素敵でした。オードリーヘップバーンが見えました。

FSのグリーンの衣装も良かった。可憐でありつつ、芯の強さの感じられる演技でした。

 

◆7位 青木祐奈

183.03(FS:126.52 SP:56.51)

昨季で引退なのかと思ったのですが、今季も見られて嬉しいです。優雅で素敵な演技。FS、3Lz3Lo綺麗に決まりました!回転不足もなく加点もついていますね。次はNHK杯ですが現地観戦の予定なので今から見られるのがとても楽しみです。

 

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ペア

◆1位 三浦璃来/木原龍一 

214.23(FS:136.44 SP:77.79)

グランプリシリーズ、2季ぶりの出場!SP、FS共に圧巻の演技。ミスがあっても、大崩れがないのが凄いです。

FSの「Adios」の身体の細やかな動き、見ごたえがありました。まだまだ、進化していくと思うので今後がとても楽しみです。

 

◆2位 エリー・カム/ダニエル・オシェイ(アメリカ)

201.73(FS:131.07 SP:70.66)

 

◆3位 アリサ・エフィモア/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)

191.51(FS:128.46 SP:63.05)