建葉槌命が気になった話。

鳥取県の伯耆国一宮倭文(しとり)神社に行った時、主祭神は建葉槌命(たけはづちのみこと)となっているけれども、元々は下照姫が本来の主祭神だったのが、伯耆国の倭文氏が祖先とされる建葉槌命が祀って、倭文神社になったと考えられ。ご利益など神威も下照姫の神社の感じが強かった。

建葉槌命について調べてみると、国譲り神話では常陸国一宮の神様の武甕槌命(たけみかづちのみこと)、下総国一宮の主祭神の経津主命(ふつぬしのみこと)が日本を平定した時に武甕槌命、経津主命にも従わなかった香香背男(かがせお)という星の神を従わせたのが建葉槌命という事らしい。

と、いう事はかなりパワーがある神様では!という事で建葉槌命を祀る総本社に行ってみようと思って調べるがよくわからない。

わからないけど、武甕槌命は茨城県で、経津主命は千葉県だし近いところで社格の高めの茨城県の静神社(常陸国二宮)へお参りする事に決定。


特急ときわ号で水戸まで、


気動車に乗り換えJR水郡線の静駅へ。

IC乗車券が使用不可なので、切符での乗車がオススメ。



静駅から徒歩約22分、ええ天気や。



静神社に到着。


参道の階段を登って。


狛犬の前に織姫像。


本殿にお参り。

祭神は建葉槌命。

武力と織物の神様という事らしいけど、

叶わなかった願いが叶うと良いな。


本殿の周りには多数の切り株。

本殿横には南国っぽい植物。


本殿周りの摂社を順にお参りしていくと、末社手接足尾神社入口

これは行ってみないと。



山道っぽい参道を数分歩く。


手接足尾(てつぎあしお)神社に到着。

こういった場所に鎮座しているからにはエネルギーがあるに違いない。

祭神は脚名乳、手名乳(あしなづち、てなづち)の二柱。

夫の脚摩乳と妻の手摩乳を一緒に祀っている神社は珍しく、一般には手接神社と足尾神社は別々に祀られているそうです。



余談

大ヒットアニメ映画「君の名は」で話の起点となる宮水神社は建葉槌命を祀っている設定で、人に災いをなす星と対峙する神様だから、そういう事もちゃんと踏まえてアニメを作っているんだなぁと感心しました。映画には他にも万葉集や記紀の設定が組み込まれているので、そういった見方も面白いかも。

宮水神社のモデルになった神社にも いつか行けると良いな。