がっちゃんは、河川敷の公園にたったひとりでいるガチョウさんです

ごはんはもらっていません

アオサギさんが大好きで、若い男の人がちょっと苦手


がっちゃんの行動のすべてに、ちゃんと理由があるんだ・・・私はそう思っています

 

がっちゃんの鳥生が穏やかでありますように

 

以前、公園で


カモとがっちゃんに、お弁当の残りをあげている

 

男性(公園に勤務してる人)を見かけ、たまらず声をかけました

 

だって、揚げ物みたいなものが見えたんだもの


それ以来、挨拶を交わすようになりました

 

 

 


先日、その男性から、あるおじいさんの話を聞きました


 

 

がっちゃんのいる公園は、大きな川のそばにあって、

 

その大きな川の水を、公園の池に引いていて、

 

池から小さな川が作られ、公園の中を流れています


 

 

池は、ボートが出るので、週末などの人の多いとき、

 

がっちゃんは、その小さな川を泳いで、あちこちに逃げたり

 



ごはんを探して、移動します




池があって、芝生があって、

 

その先の土手を上ると、公園の出入口です

 

 

 

がっちゃんには、ごはんをくれるおじいさんがいたそうです

 

私も一度、そのおじいさんを見かけたことがあります

 

雨の日の昼過ぎでした

 

こんな雨の日に、ここに来るのは私くらいだと思っていたのに

 

現れたそのおじいさんは、池のふちまで小走りで来ると、

 

がっちゃんに向かって、黙って手を上げました


 

 

私には、すぐにわかりました

 

この人は、がっちゃんにとって特別なひとなんだと

 

がっちゃんの顔を見れば、声を聞けば、すぐにそうわかりました

 


 

公園の男性が話してくれたおじいさんは、きっとこのかただったと思います



 

そのおじいさんは、毎朝、決まった時間に現れて、

 

がっちゃんも、おじいさんが来る時間をわかっていて、

 

毎朝、その土手の下まで、迎えに行っていたそうです

 

池から土手は、200mほど

 

飛べないがっちゃんには、大変な距離です


 

 

おじいさんは、がっちゃんがごはんを食べ終えると、

 

池までがっちゃんを送るそうです

 

「それに、カラスやすずめもついて行った」

 

そう、公園の男性は言っていました



 

おじいさんと、がっちゃん、そして群がる野鳥たち


土手の下で毎朝、おじいさんを待つがっちゃん


何年もの長い年月続いた、朝の光景だったそうです




私がお見かけしたのは昼過ぎだったから、


きっと何かの事情で、遅くなって慌てていたんだと思いました





 

でも、おじいさんは、去年の夏前、

 

突然、公園に来なくなったそうです


それ以来、一度も来ていないおじいさん




 

公園の男性は「だから、自分がごはんをあげるようになった」と


そのおじいさんの代わりに

 

 

 


 

おじいさん、がっちゃんのこと、心配しているだろうなぁ

 

がっちゃん、おじいさんに会いたいだろうなぁ

 

 


何日、がっちゃんは土手の下で、おじいさんを待ち続けたのだろう


そう考えると胸が詰まるけど、


誰かの行動を、誰かが見ていて、


なにかを感じて、次に繋がっていく


 

もし、そんな風に想いが繋がるのであるなら、


私にできることはもっともっとあるばずって思いました

 

 


4/17のがっちゃん

肌寒い1日でした




動物の神様、どうか、どうか

 

がっちゃんをお守りください



がっちゃんは今、過渡期をむかえています






読んでくださって、ありがとうございます