「開発を始めてもすぐに気持ち良くなれる訳では無い」


ドライオーガズムに限らず、中イキでも同じことが言えます。


性感マッサージ自体は気持ち良いけれど、イク感覚がよく分からない。


感じることが出来ない自分の体が変なのか?


と悩んでしまう方もいます。

マッサージする人の技術不足では…?

と不安になる方もいるでしょう。

もちろんいくつもある原因のなかのひとつふたつではありますが、それよりもまず先にすべきことがあります。

心の警戒を解く。

例え体の感度を上げたとしても、心がそれを拒否していれば気持ち良くはないですしイクことも困難になります。

女性の場合は顕著で、そういう気分では無いのに触られたり求められたりすると不快な気持ちになることもあるでしょう。

心を解放する、という言い方は変な宗教のようであまり好きでは無いのですが、本当の意味で相手を信頼して身を任せることが出来る方は快感を得やすい傾向にあります。

ただこれには誤解もあり、逆に「イクことができないなは相手を信頼していないから」というわけでもないのです。

意識的にできる人もいれば、できない人もいるというだけの話なのですが…これがまた難しい。

育った家庭が性的好奇心を禁じていたり、痴漢やセクハラといったトラウマによるものだったり、過去の相手とのSEXが雑だったり、これまでの体験での先入観だったり…

心の奥深くにある無意識下で働いているものなので、本人にはどうしようも出来ない側面もあります。

世の中には「女性に潮吹させるための講座」「絶対に相手をイカせる技術習得講座」といったものがありますが、一方通行ではいけないと私は思います。

だからこそ、カウンセリングを通じて相手がどのような意識を持って性感開発に取り組んでいるか、マッサージを通じて感覚の鋭い場所や鈍い場所はどこかを理解することが大切なのだと。

意味をしっかり理解して取り組むと結果が大きく変わります。

簡単に言うと「自分の体は現状こんな感じ、だからこういうことをしてみたらどうだろう?」ですね。

あまり良くないのが、「分からないから全部任せてみよう」です。

これは快感を受け取るのを放棄しているともいえるのです。

「こうされたら気持ち良いかも?」という部分だけでも知っていれば、そこからいくつかの方法を見出すことが出来るからです。

現代では性的好奇心を刺激するものに溢れていますから、「全く分からない」ことはないと思います。

オナニーはしますか?
オナニーする際、まずはどこを触りますか?
その時に何かAVやエロ漫画などを使いますか?

決してふざけているわけではないのです。

絶えず自分に対して疑問を持ち心の中で答えていると、段々自分を知ることが出来ます。

考えることを放棄するのは勿体ないことです。

ここを触ってみたら気持ち良いのかも?

とエッチに対して興味を持つのは悪いことではありません。

人の生理的な反応です。

快感が分かりにくいというのも、本人にとっては防衛本能のひとつである場合があるので、「これが快感だ」と押し付けるのは暴力にもなり得ます。

性感開発は、体の感度を上げて快感を受け取れるようになるための開発です。

上記で述べたように、人の心と体はさまざまです。

心の警戒を解いてもらうために時間がかかる方もいますし、すぐに受け入れてもらえる方もいます。

精神的にも肉体的にも人には人のやり方があるというだけで、それは焦るような問題ではありません。

どちらかというとすぐにイケる方が少数なので、性感開発は気長に行うのが一番良いのです。

ただ自分で開発している方はよいのですが、人に任せている方はせっかく開発してもらっても期間があいたり感覚を忘れてしまうと振り出しに戻ってしまうため要注意です。

出来るならひと月に2.3回のペースで出来れば順調に開発できるかなと。

私のサロンの常連さんは、自己開発もされているので月に1回で十分ですね。