M「愛してるから、あなたに殺して欲しい」


これは愛でしょうか?


あなたはどう思いますか?


愛かどうかは、Sの立場や考え、願望に左右されることでしょう。


そして、人によって考え方もたくさんあると思います。


しかし、あくまで私の考えですが、それは愛ではなくMの一方的なエゴイズムの押し付けに感じます。


Mのわがままで片付けられる話ではありません。


「エゴ」は単なる「わがまま」ではなく、その「わがまま」の程度がひどく、しかもそれが自分の利益や得のためである場合に、使うべき言葉です。


つまり?


SがMを殺したいと思うことはあっても、殺してしまったらこれから虐めることが出来なくなるので結局のところは殺さないはずなんです。


これからの人生がつまらなくなってしまいますからね。


だからSはMの死を望まない。


そして、「私を愛しているなら殺して」というのも筋が違います。


MがSに「愛してるから殺して」と望むのは、対等であるはずのSに対して強要、脅迫し、その未来まで脅かすという身勝手極まりないS気質の押し付けでしかないからです。


その時点でSMではありません。


殺人を罪と考えなければ…という新しい考えを当てはめたとしても、Mは自分のことばかりでSのことを思いやっていないのです。


だったらまだ心中した方が「純愛」と言えるでしょう。


自分たちの死後のこともきちんと考えて身辺整理をしたのちに心中するのであれば、誰も何も文句は言えません。


でもSMではないですよね。


究極≠SMです。


SとMは対等でなければなりません。


一方が要求を押し付けるのではなく、お互いにWinWinであることを前提とした関係でなければ成り立たないものだと私は思います。


まぁ…これも人によるのでしょう。


上記については、あくまで私の考えであり、全てのSMとはこうでなくてはならない!この考え方以外認めない!というものではありません。


これが愛の形だ、という人もいると思います。


それはそれで良いのです。


みんな違ってみんないい、です。




良い変態ライフを