簡単に許可は下りない
「危ない人に猟銃を持たせないで欲しい」と思うのは当然ですが、実際猟銃を所持するには色んな調査をクリアしないといけません。
大雑把に言うと筆記試験、実技試験、身辺調査、精神鑑定ですが、ひとつひとつの難易度が高いうえに管轄が違うので知識が足らない人、正しい判断が出来ない人、銃を持てる環境ではない人はまず持てません。
筆記試験も、初心者講習に申し込む段階で受付の方に圧迫面接のようなものをされてうんざりする方もいます。
猟銃は本当に危険なものなので当然といえば当然ですが…
申請に必要な金額も昔と比べて高くなっていますし、社会貢献するための狩猟免許を維持できる財力があるのかも調査の一部です。
精神鑑定するにも、まず病院探しに難航します。
過去に起きた事件然り。
今はハードルが滅茶苦茶高いです。
猟銃許可と狩猟免許の精神鑑定も2回あります。
酒癖、収入関係、借金関係、性格、家庭、交友関係、住所、薬物中毒ではないか、精神疾患を患っていないか、政治関係、仕事関係、自殺願望、他人への害意、ペットへのDVなどなど、
結構調べられるんですよ。
自宅に猟銃や銃弾を正しく保管できる設備があるかを確認するために、警察の方が自宅にきます。
許可が下りれば身元が保証された人
文字にするとさらっとしていますが、上記の過程は手間も時間もお金もかかります。
ついでに圧力に耐えられる精神力も養えるので、勝負事にちょっと強くなります。
猟銃許可、狩猟免許を持っている人は気性が荒い、暴力的といったマイナスなイメージがありますが、それは映画や小説の中の話です。
実際は何も出来ません。
銃は確かに怖いものです。
しかし、正しい扱い方を知っていれば社会のために有効に使うことが出来ます。
使い手の環境、精神、素質は常に良好なものでなければなりません。
そのためには自分の感情をコントロールし、厳しく律しなければなりません。
ちなみに狩猟免許は国家資格です。
初年度だけではなく継続的に狩猟免許を保持している人は、警察の調査をきちんと受けた身元の保証されているのでむしろ近くにいると安心できると思っています。