メイクでキャラ作り
S女というと、キツーい吊り目の女性を思い浮かべます。
芸能人でいうと菜々緒さん。
あのキリッとしたシャープな顔立ち、氷のように冷たい目線がたまらなく格好いい!
あと超絶美脚。
高いヒールでかつかつ歩いているところは本当に綺麗ですよね。
現場ではメイクさんがつくことが多いのですが、自分でメイクをしないといけない場合もあります。
今日は自メイクの現場なので、アイメイクをしっかりして現場入りします。
もちろん化粧道具は一式、あとアイロンも持っていきます。
台本は当日、または前日くらいにデータで頂くのですが、まだ手元にないのでメーカーさんの作風でキャラクターをイメージします。
設定を作る
台本には登場人物、台詞や撮影の流れが書いてあります。
まだ業界に入りたての頃は、「キャラクター設定が細かく書いていない」ことに対して疑問を持っていたものです…
監督のイメージとズレた演技をしてリテイクを繰り返すくらいなら、最初から台本に書いておけばいいのにと。
書いておけば役者さんもスムーズにキャラを作れるし演技もしやすいのでは?と…
浅はかでした。
Vシネマ、ピンク映画、ドラマ、AV、朗読劇、舞台とちょこちょこ色んな現場に行きますが、書かれた設定をそのまま演じる人を見ると違和感があるのです。
薄いあっさりした演技
素の自分に近い役だったら、それほど役作りをする必要はありません。
作品によりますが、自然体の演技が欲しい場合はわざとらしくするとバランスがおかしくなってしまうからです。
けれど役者の方は色んな役を演じます。
殺人犯の役を演じる役者さんは実際に殺人を犯しているわけではありませんから、役作りはかなり大変だと思います。
「役」ではありますが、カメラが回っている間は「役」ではありません。
本人に成らないといけません。
「役が憑依する」役者さんもいれば、
「作り込んで演じる」役者さんもいる。
裏方にいることが多いので勉強をさせてもらっているのですが、
ただ台本に書かれただけの設定を演じる役者さんを見ていると、台詞や動き、表情が薄っぺらい印象を受けたのです。
相手に失礼
そうなんです。
自分が遠慮をしていると、本気で演技をしてくれている相手に対してとても失礼です。
それでリテイクなんて出したらもう…
なにより恥ずかしくて完成した作品を見た時のちぐはぐさが滑稽です。
まとめ
実はリアルタイムです。
これから現場に入ります、行ってきます!