女性用風俗の講師をしていると、受講者だった方が講師として新しいセラピストを教育する立場になってお会いすることがあります。

そういう時、オーナーさんに「彼は講師として教えるのは初めてだから、できるだけフォローしてあげて欲しい」と言われます。

契約内容にもよるのですが、私が講師をする際には施術内容と流れの「基本動作」「マナー」「コンセプト」に注目してレポートを書き、サービス向上のために役立てています。

講師の方もキャストとしての自覚はあるので流れはバッチリなのですが、例え人気がある方でも、教え方が上手いかどうかは分かりません。




基本動作を忘れない

「女性を大切に扱うこと」です。


変に畏まる必要はありませんが、親しみと馴れ馴れしさは違います。


待ち合わせの時、「お待たせしてすいません」と「ごめん、待った?」では受け取る印象が変わります。


それに初対面でタメ口はちょっと距離が近いような気がしますね。


そもそもコンセプトが「紳士」のお店なので、女性に許可を貰うまでは基本敬語です。


敬語に合う丁寧な動作が大切です。


自分のスタイルを教えるのではなく、まずやるべき事を伝えないと、いざ接客する時に困るのはキャストの男性です。




マナーは思いやり

  • 女性に重いものを持たせない
  • 車道側を歩かせない
  • 恥をかかせない
これはもう鉄則です。
恥をかかせない、というのは、ホテルに移動する際やホテル内で他の人とすれ違ったり受付の際、女性を守ることを指します。

女性の前に立って盾になる、と言えばよいでしょうか。
ホテルで人と顔を合わせることに抵抗がある女性は多いので、男性がさっと盾になってくれると男気を感じてドキッとしますよね。


コンセプトを意識する

「紳士」が売りなのにいちゃいちゃ恋人プレイ、となるとそれはもう出張ホストです。


紳士で恋人、という場合はレンタル彼氏で良いです。


リンパマッサージから性感マッサージへ変わるタイプの女性用風俗の場合は、ちゃんとした知識がないと女性の体に負担がかかります。


リンパと性感のバランスが大切なのですが、十分に体がほぐれていない状態で性感に移行してしまうと「えっ、もう?」と慌ただしい印象を与えてしまうのです。


加えて、手の速さや呼吸で感度も変わってくるので、基本的なマッサージの知識は必要不可欠な場合が多いです。



女風は女性のためのもの

ましてやコンセプトが紳士ですから、キャストが自分勝手に振る舞うことは許されません。


ただでさえ女性は裸で無防備な状態なので、「興奮してきたから触ってよ」「気持ち良くなりたいでしょ?」と言われると緊張しますし、人によっては恐怖心も出てきます。


女性用風俗は出張ホストタイプばかり知られていますが、リンパ•性感マッサージに関しては丁寧さが求められます。


「女体に触れてお金も稼げて性欲も発散できる簡単なお仕事」ではありません。


女性の体のことをきちんと理解する必要がありますし、日常を忘れてリラックスしてもらう事が大切なので、自分の欲を押し付けるのは烏滸がましいことなのです。




まとめ

男性キャストによる本番交渉の被害が大きいようです。


「挿入したら気持ち良いよ」というのはある意味女性の恋心を利用した狡い言葉なので、拐かされないようにお気をつけください。


キャストとして素質はあっても人に基本的なことが教えられない方は講師には向いていないと思いました。