今日は夕方からお芝居のお稽古をしていました。

「お芝居のお稽古って何をするの?」と聞かれることがあるのですが、これは先生によって様々だったりします。

教える人は専門学校の先生、映画監督、役者さんなどなど、教え方の違いもあれば力を入れる部分も人によって変わります。

私は映画の役者さんを通じて知り合った映画監督さんのお稽古に通っています。



本読みをするよ!

所謂台本です。

といっても冊子ではなく、演じる部分のみのページになります。


今は密にならないように少人数でのお稽古ですが、人が少ない分監督の指導が細かく非常に勉強になります。


ニュアンスの違いだったり、役者さんに合わせたキャラクターに変えてみたり。


「ここをこういうふうに変えたら」

「臨場感をもたせるためにどうする?」

「今の読みだとこういう風に伝わる」


台詞の読み込み方次第ではいくらでも演技が変化します。


業界歴うん年の最前線で監督をされている方なので指導に説得力があること…。

息継ぎや間合いだけでも印象が変わりますし、声の高さでも感情の変化を受け手は敏感に感じとります。


難しいけど、これがまた楽しい




別人になれる楽しさ

演技をするのは自分です。

ただ、同じ役でも演じるのが違う人間というだけで役の雰囲気ががらっと変わるのです。


今日の私は、婚約者をマフィアに殺された警察官の役でした。


•「確かな筋から手に入れた情報を頼りに敵のアジトに侵入するも、捕まってしまい拘束される」

捕まるところというか、殴られるシーンには慣れたものです。


•「婚約者の仇を目の前に激昂する」

捜査に私情を挟んではいけないのは理解しているが、目の前の仇につい感情を剥き出しにして怒鳴りかかる…

これはもう楽しすぎて。


演技する、というよりも役になりきることが大切なのですがどうも感情の振り幅がある役どころがやっていて面白いのです。




感情を爆発させる

普段感情を露わにすることってあまりないですよね。


この役の難しい点は、婚約者を殺された恨みと悲しみが台詞に乗せられるかどうかだったのですが、なんというか私の場合特撮の現場と朗読劇で鍛えられたようで監督に褒められました。


「Mな役が多いの?」

「悪役でボコボコにしたりされたりすることが多いので…あと朗読で激しめの役をやっているので」

「ああ…」



怒り、恨み、悲しみ、憎しみといった負の感情は分かりやすくて好きです。


特に今回の役は標的がはっきりしている分、感情を向けやすいのもありました。


その人になりきる。

難しい役もありますが、ハマると人格が変わるくらいぴったり一致してなかなか抜けなくなりますね。


そこらへんは監督がちゃんとブレーキを踏んでくれるのでありがたいです。




やり込むほど良くなる

これは監督の指導のおかげです。

一人でお芝居をしても客観的にどう見えているかが分からないので演技に迷いが出てしまいます。


迷いのある演技は下手くそなだけで面白くもなんともありません。


最前線で活動している監督の指導の仕方は実践向けの厳しい言葉もあります。


ただ、やり込むほど良くなるのが実感できるのです。


監督も良い演技には「うん、さっきより大分近くなった」と声をかけて下さるので頑張りがいがありますね。





まとめ

お芝居は確かに大変です。

思う通りにできないこともあります。

けれど、その分理想に近づくことができた時の喜びはひとしおです。


まだまだやれるぞ!と気合を入れて、明日からまた頑張ります!