【とり唐トントン 三郷店】
休日の昼食は何にしようか、出先で考えていた。
空きっ腹のため、割とがっつりしたメニューがいい。
すき家、松屋、スシロー…
チェーン店が並ぶ通りを少し外れると、やけに目立つ黄色い看板が目に入った。
「いらっしゃいませー!
少々おまちくださいー!!」
店員さんの明るい声が聞こえる。
券売機で食券を購入し、席に座り大人しく待つこと数分。
私はチキン南蛮を注文した。
唐揚げも捨てがたいが、クリーミーなタルタルソースも食べたかったからである。
ドーン!!
とテーブルに置かれた定食は白米、味噌汁、チキン南蛮とキャベツの千切りがあった。
お、大きい……
私の拳とほぼ同じ大きさのチキン南蛮。
これが4つ、ごろりと皿の上にいた。
圧倒的な存在感。
本当に大きい。
食べ盛りの野球高校男子なら喜んで食べるのだろうが、私は価格に見合わないボリュームに圧倒された。
ちなみにこれで770円だ。
非常に安くてリーズナブル。
空腹の私は鶏肉にかぶりついた。
とても熱かった。
味はジューシーで肉汁が溢れたが、鶏の旨味が凝縮されている。しかも揚げたてのおかげで衣がザクッと良い音をたてるものだから、白米を食べる手が止まらない。揚げ物に白米、最高だ。
タルタルに入っている卵とマヨネーズがなんとも背徳の味である。
そのまま食べ進めるも、いかんせん量が多い。
「持ち帰り用のパックご用意しますよ!」
と入店時に言われたのを思い出し、お願いすると快く提供してくれた。しかもこのエコの時代に、袋もつけて。優しい。
私は結局4つのうち2つ残したが、店員に感謝しながら余ったチキン南蛮をパックに詰めた。
鶏肉が大きすぎてパックの蓋が綺麗に閉まらなかったが、これが愛嬌というものだろうか。
水を飲み落ち着いてしばらく、どうやってリメイクして食べようか、とぼんやり考えながら退散した。
安い•美味い•ボリュームミーなお店、とり唐トントンは下記の住所で営業している。
だが感染症対策のため5月16日から臨時休業するのだという。
ギリギリではあったが食べれて良かったとホッとすると同時に、また食べに来ようと思った。
▼ 埼玉県三郷市駒形131