ちょっと前からやたらと

「好きな人 居るの?」とか

「誰が好きなの?」って聞かれてた。


「家族はなしね」とか

「TVに出てる人はダメだよ」とか。


 
寒いけど 陽射しは暖かい日。
 
繋いだ手が 思いのほか冷たかった。

この頃 手がカサカサしてきたから念入りにニベアを塗り込んだ私の手はつるつるしてて温まってたと思う。


「先生の手 温かいね。」

「Sちゃんは指先が冷たいね。」



突然聞かれた。

「ねぇ、小鳥先生は結婚したい人 居るの?」

「え、もぅ結婚してるよ」

「え… そうなの?」

なぜか下を向いてしまったSちゃん。


「なんて名前なの?」

隣りに居たJくんが旦那のことを聞き出した。


旦那の話は嫌だなー… なんて思ってたから 名前だけ答えて話を戻そうと逆に聞いてみた。


「Sちゃんは結婚したい人 居るの??」

「ううん…居ない」

「そうなんだ?」

「…ホントは居るんだけどね」

「へぇー。Sちゃんが結婚したいと思う人って誰だろ?」

下を向いたまま答えるSちゃん

「小鳥先生。小鳥先生と結婚したい」

「え、あー… ありがとう」

結婚の話題ヤだなー…とか余所ごと考えてたし思いもしなかったから 嬉しかったんだけど 一瞬 返事に困った。


「あのね、なんで小鳥先生と結婚したいのかって言うとね、手が温かくって気持ちいいから」


そんな理由で結婚したいのがこんなオバチャンでいいのか(笑)


20年くらい経ってまだそう思ってたら そのときにまた 告白して下さい。

そのとき 私は60くらいのおばあちゃんだけども(笑)


 
でも 幼稚園児の可愛らしい話の返事に困っちゃう私は かなり渇いてるんだろうな。