今年の夏も熊本の農家の宿に宿泊した我が家。
宿の近所を散策した後も夕食まで時間があったので
前々から行ってみたかった「押戸石の丘」へ行きました
宿から車で20分程で到着。
駐車場からチップの敷かれた坂道を登っていきます。
途中で転んだのどかをおんぶしてあげる優しい(甘々)大河お兄ちゃん
ひたすら登ること約10分。
すると、丘の上に大きな岩が並んでいるのが見えてきました。
この巨石群は人工的に配置したとみられることから、
ここは古代の祭礼遺構といわれているそうです。
この岩はシュメール文字(ペトログラフ)が刻まれた鏡石。
シュメール文字というのは、記号のような形をした世界最古のくさび文字で
メソポタミア文明を開いた民族・シュメール人が用いた文字だそうです。
岩に刻まれた、蛇神(右)と神聖なる雄牛(左)を表すシュメール文字。
ここの地名は南小国町中原(なかばる)というのですが、
蛇神は「ナーガ」、神聖なる雄牛は「バール」と読むことから、
中原(なかばる)という地名はシュメール文字の名残だと考えられているそうです。
夏至には岩の間から太陽が昇り、冬至には太陽が沈むという「はさみ石」。
古代の日時計の役割があったと言われているそうです。
また、嘘つきがこの間を通ると挟まれるとの言い伝えがあるそうなので
さっそく通ってみることに。
大河、無事通過
のどかは「こわい~!」と言って通ることを断固拒否。嘘つきの自覚あり!?
私は別の意味で通れるか不安だったけど、無事に通ることが出来ました
この巨石群の中心をなす「太陽石」。
頂点の真北には北極星があるそうです。
この岩の周囲では磁気の働きが正常ではないというので
方位磁石で試してみると、確かに岩に近付けると針がクルクル回る!
岩から磁気が出ているのかな?不思議~
岩の隙間に沢山のコインが挟まっているのを見て、
すかさず自分もお金をお供えしてお祈りをする大河。
いつものように家族の健康と、世界平和を祈ったそうです
ここの見所は巨石が並んだ光景だけでなく、周りの景色も!
阿蘇山、久住連山、渡神岳の山々と、見渡す限りの緑の草原が
360度の大パノラマで広がっています。
夕暮れ前だったこともあって、吹いてくる風が心地よくて
のんびりとした時間を過ごすことが出来ました
帰り道でも転んだのどかをまたおんぶしてあげる大河。
どんだけ~?
頭上にはどこまでも広がる空、眼下にはどこまでも広がる緑。
そこに配置された巨石群。
「押戸石の丘」は自然に対する畏敬の念と癒しのパワーを感じる、
とても素敵な場所でした