『ハートくんに会いたい』 | 手当たり次第の本棚

『ハートくんに会いたい』

あらかじめ最初に言ってしまうが、私はチワワが好きではない。
あの小さいところ、
やけに目がでかくてうるうるしてそうなところ、
そのわりに、実は気の強そうなところが、キライなのだ!(笑)

しかし、このチワワは、通りすがったらちょっと振り向いてみたいと思う。

ネットで先行して話題になったのだが、なんと、体にハートがついてるチワワなのだ。
後天的なものじゃないぞ。
先天的なもの。
ほんの偶然の結果。
つまり、実際は単なる、「ぶち」。

このチワワが生まれた時に、発見した人は、ほんとにびっくりしたらしい。

表紙の画像だと、あんまり明確に見えないけど……。
胴体のどまんなかに、茶色のハート型がくっきりと、あるのだ。

そりゃあもう、左右の均衡がきっちりととれた、立派なハート型なのだ。

えー、うそだろーと思うならば、本書のページをめくっていくがよい。
どのページにも、ハートくん(安易な名前だが、とってもわかりやすくて覚えやすい良い名だ)の、ハート模様が踊っているはずだ。

文章の方はな~。
天然のはっきりしたハート型、というところへの思い入れがちと強く、そこに癒される人も、反発する人も、両方いそうな気がするが。

写真は、文句なく、たいていの人が堪能できるのではないかと思う。
(この手のものに堪能できない人は、そもそも本書を手に取らないだろうし)。

しかし……。
ネットで話題になったなごみ系動物ネタといえば、他に「ねこ鍋」などというものもあり、本書以外にも、ネット発の動物本が増えてきているように思われる。


ハートくんに会いたい 見る人を幸せにする“しるし"を持つチワワ フォトブック/桜田 恵美子