『実録!鬼嫁日記』 それはきっと。 | 手当たり次第の本棚

『実録!鬼嫁日記』 それはきっと。

最近、喧伝されているので、アメブロではきっと誰知らぬ者とてなさそうな、『実録!鬼嫁日記』。白状すると、私も、時々、当のブログはのぞいていた。いや、最初はね。
「このタイトルは、なにっ」
……てところで、のぞきに行ったのだ(笑)。


最初は、マジで、思った。
「……実話かよ?」
ネタじゃないのか?
いくらなんでも、これは作り事だろ?
てか、ふつー、これだけ虐待されたら、離婚するだろう?
私だったら、絶対に、
「フザケルナ!」
と、頬のひとつも張るとか、していたと思う。いや、実際に暴力に訴えてたかは別として(笑)。抵抗はしたと思うなあ。

だって、読む限り、鬼嫁は、あまりにも理不尽で身勝手だ。
私は、女性の友人もたくさん持っているけど(ネットのおかげです)、いくらなんでもこんな人は、いない。見たことない。

だが、ふと、考える。
そこまでの虐待が、実話であったとして。いや、仮に実話でなかったとしても。なぜ、この話は、愚痴になっていないのだろう?

そうなんだよ。
確かに、ヒドい嫁の行状が語られている。
語り口も、いかにも、トホホな感じだ。
ところが、負の感情が行間から漂って来ないんだよね。

これは、カズマ氏が、いくらヒドかろうとも、嫁のことを(そして、壊れたダンプのような! 娘のことを)心の底から、愛しているからではあるまいか?
愛情があるから、耐える事ができ、もちろん、離婚もせず、それをブログに書いても愚痴に見えないんじゃないか?

してみると、そもそも、嫁があそこまで傍若無人、無人の野を行くがごとく、やりたいほうだいなのは……実は、カズマ氏の愛情を信じて、甘えきっているからじゃないのか!
ねえ?
離婚されない、殴られない、絶対愛されている、そういう自信がなかったら、あんな事まではできないんじゃないのか?

はたから見ると、すごく理不尽ではあるが、あのヒドい行状は、一種の愛情表現なのかもしれない(汗)。
そして、ほんとのところ、『実録!鬼嫁日記』は……壮大な、ノロケなのかもしれない……。

著者: カズマ
タイトル: 実録!鬼嫁日記