香りは私の日々の暮らしの中で、ごく普通になくてはならないものになっています
様々な精油に触れていく中で気づいたこと
それは、樹の精油が圧倒的に大好きだということ
西洋の精油では、ティーツリー、ユーカリ、サイプレス、シダーウッド、ローズウッド
精油ではなくても、木製のインテリアや雑貨、小物に強く反応してしまいます
木製のものに囲まれていると心身ともに落ち着くんですよね
そんな中、日本のアロマテラピーとも言うべき香道を知ったのです
茶道は知っていましが、香道という存在を知らなかったので、西洋のアロマテラピーの歴史よりも古く、香道で使用される香りは香木と呼ばれる木片と聞いた時は自分のアンテナが激しく反応してしましました
香道では香りを嗅いで楽しむことを「香りを聞く」と書いて聞香といいます
鼻に聞くのです
日本語でも「鼻が利く」と言いますが、「聞く」は「利く」に通じるのだと思います
いくつか体験会を開催してくれるところに足を運んでみました
ちょっと敷居が高くて度々単発で通うには恐縮してしまうところもあったのですが、その中でもリラックスして楽しんで体験させていただけるところが麻布十番にある香雅堂さん
サイトも店舗の雰囲気も品揃えもお店の方々もとても素敵なのです
香道には二大流派があり、一つは志野流と呼ばれる武士道精神に貫かれた質素で静謐な世界観の流派
もう一つは御家流と呼ばれる貴族的な華やかさと優雅さに満ちた世界観の流派
この二つは対象的で作法も香道具もまるで違いますが、両流派を香雅堂さんでは気軽に体験できます。
但し、流派の聞香体験では、聞香やその作法を体験できても、実際に自分で聞香炉をセッティングすることはしません。
香雅堂さんでは自分で自宅で聞香炉をセッティングすることができる体験会も開催して下さっています。
こちらが香雅堂さんで購入した聞香セット
飽きのこないシンプルモダンなセットです
丁寧な解説書が入っていますのでご紹介
お天気が悪く、気分的にもなんだかどよ〜んとしたときやあれもやらなきゃこれもやらなきゃと忙しくて心をなくしているときに強制的にでも聞香をすると場も心身も浄化され、エネルギーチャージされます
脳が解放されて、雑念が消え、自由になる感じが気持ちいい
自分が自分にしっかりピタッとはまっている心地よい感覚がたまらないのです
解説書にもありますが、香炉灰をきれいに山のように整えていく作業が無心になれて、これまた楽しいのです
こちらは御家流の源氏香という組香体験でいただいたお記録というもの
お記録は、参加者の香り当ての記録で一番正解率が高かった人が頂くことができます
ビギナーズラックだったのか全問正解で頂き、めちゃめちゃ嬉しかったです
我が家の家宝です
ちなみにこのお記録用紙、御家流は貴族的な華やかな流派なので絵柄がありますが、志野流は真っ白の用紙で、ここにも違いがあるんです
香道具も御家流は豪華絢爛ですが、志野流はとても質素というかシンプル。
流派のコントラストがはっきりしていて、とても面白いです
日本はお線香に馴染みの深い国なので聞香のような煙を伴うアロマテラピーは本能的にまた体質的に向いている気がしてなりません。
煙は色々余計なものをもっていってくれますし、浄化という点でも素晴らしいですよね
香道は、西洋のアロマテラピーよりも日本人を深い部分で目覚めさせたり、癒したり、解放したりする効果&効能が高いのではないかと最近では思うに至っております