必然的にミュージカルの話をすることが凄く多いのですが、誰とお話するにも「なんのミュージカルが好き?」という話には必ずなります。結構この答えって悩みませんか😳好きにも種類があって、「この要素が好き」みたいなのになったらキリがないわけで。せっかくなのでここでは好きなだけ語ってみようの会です!第1回目!今回は前回の余談に登場した『スリル・ミー』についてにしようかなと🤭


ミュージカル『スリル・ミー』
私がこの作品を初めて観たのは2018年の公演。沢山の方に「面白いから観に行ってみて」と言われていて。皆がそう言うから気になる。でも全くチケット残ってなくて、空いている日に当日券を並びに行ったのがきっかけでした。凄く少ない当日券の抽選枠(20枚あったか、、?ぐらい)に100人以上並んでいて。懐かしい。本当に奇跡的に抽選が当たり、当日券を確保できまして。その日の朝に「並びに行こう!」という勢いで行ったので前情報もほとんどないまま座席に座り、スリルミーという作品を目の当たりにしてしまった、という日でございました🥰



『スリル・ミー』は、実際に1924年に起こった「レオポルドとローブ事件」という事件を題材に作られたミュージカル。2003年にオリジナルキャスト初演、2005年にオフブロで上演。劇作・作詞・作曲をすべてスティーブン・ドルギノフさんが担当、オフブロ上演の際にはネイサン役(日本での「私」役)で出演されています。(いや、純粋に多彩すぎる。オフブロ公演のCDは残っているので是非。最高。)日本は2011年に初演、その後何回もキャストを変えて再演され、今年も9月に上演予定!です!


登場人物は男性2人、伴奏はすべてピアノ1台のみで演奏。舞台上には役者2人とピアノ1台という空間で繰り広げられる作品。BW公演ではネイサン役、リチャード役というふうに役名がついていますが、日本では役名が名前ではなく「私」役、「彼」役と表記されています。韓国とかもこの表記の仕方。ここについては「なんでなんだろう?」と感じている部分があって私の中に確信はないのですが、そうすることで名前を呼ぶという行動に効果があるように感じる部分はあり、逆にBW公演がどのように上演されているのか気になる点だったりします。


ストーリーについて、絶対ネタバレしたくないので書きませんが、実際の事件を元に【スリルを愛している「彼」】と【彼を愛している「私」】という関係性の中で、この事件の真相、真実という部分に踏み込んでいく作品です。といえど、これは私の解釈のもとに出てくる説明なので、ごく一部の要素でもあって、もっと色々な視点もあると思う。そしてキャストによってもかなり、かーなり、観えるものが変わります。これがスリルミーの怖いところ☺☺


私が今まで観たのはこちらの4ペア↓(私×彼)
2019年 松下洸平さん×柿澤勇人さん
2021年 田代万里生さん×新納慎也さん
              松岡広大さん×山崎大輝さん
              成河さん×福士誠治さん

(前回公演のホリプロ公式さんフライヤー。この言葉の選び方よ。)


本当にペアによって全然中身の違うものになります。役作りもひとによって違うし、ペアによって2人のパワーバランスも違う。話に触れられぬ以上うまく言えないのですが、最後の最後に見える2人の関係性のバランスや、そこに名前をつけようとしたときに出てくる単語がペアによって全く違うものになるんです。面白すぎる☺️怖いときもあれば悲しいときもある。私は同じペアの見比べは未だできたことがないのですが、おそらくペアの中でも回によって全く違う景色になっているんだろうなという感じです。回を重ねたり、最後を知ってから観ていくなかでは、「この歌詞はこういう意味か!」とか、「このシーンの行動はこういうことか、、!」みたいな発見が多々でてきたり。考察が止まらない作品です💭

そしてピアノ。最初から最後までの伴奏、時には効果音的な要素も持ち合わせながら、ピアニストさんが演奏する空間。本当に本当に格好良すぎて、素敵すぎて、ピアニストさんによってもまた変わるんです。このピアノには憧れしかなくて、いつか本当にやってみたいピアノです。芝居とピアノが本当に密に関わっていて、柔らかい時から緊迫している時まで、本当にいろんな音色があふれる空間。弾けるようになりたい。格好良すぎる。

あと、海外公演でいうと私は韓国公演の配信を2キャスト回見ていて。内容はもちろん同じだけど、セットが根本的に違うところからも変化があり、かなりまた日本とは違う印象です。ラストとか特にね。あぁ、、そういう構図にするのね、、、となりますね、、、☺配信だから目線とか凄く見やすくて、役者さんによっても目線の持って行き方やその瞬間にどこに意識を持っているのか、みたいなのが全然違っているのも面白く。そこからラストに繋がっていくので、はじめから目が反らせないところだらけです。次の韓国公演は必ず観たい!また違う考察が広がりそうな場所です🥺🥺 


書き出したらキリがない、、!!まだまだ語れますがここまでに。是非皆様みてみてほしい😳9月にシアターウエストにて。 観たことない人は必ずネタバレを読まずに行ってください!!



あ、あと、こんなにおすすめはしているし本当に是非ではありますが、題材が事実であり、その上にある作品である以上、結構ショッキングな描写も多々ある作品ではあります。そこについて不安のある方は、一度元の事件について調べてみてください。観に行った方は是非感想を聞かせてください語らせてください🥺🥺





うわぁこれ楽しいなぁ、、!自分がただただ楽しい時間でしかない、好きな作品を考える時間は幸せですね!いろんな人の好きな作品について聞いてみたい🤭次は何について書こうかな、このシリーズずっと続けられる気がしてきた、、、!!

いつか、いつか、
自分でこんな作品をつくりたいです。目標!!

KOTONO YOSHIOKA