宝塚記念解題 | abyssinside chronicles#2

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多趣味すぎて、自我崩壊

・4つの指数の中ではDASが一番高いブローザホーンが優勝。

 

・ACCで注目すると、ACCで一番多い(D)が2,3,4着を占める。

 

というのが着順ソートした結果です。

 

重馬場とは言え、馬場のいい大外へ、あたかも古のシンザンの有馬のような大外からの鉈の切れ味な馬たちの上位独占とか、

戦前の指数からは読み解けない一方で、ゾーンクラスタからは、重馬場なら時計がかかるんだからACC(D)が多い紐で狙えばいいんじぇねってシグナルはあったのかもしれません。上りが速かったのに、実情とは違うはずなのに、ゾーンクラスタからの結果は、ACCが少し遅い馬たちが上位に来てしまっているのです。これをどう「解釈」すべきでしょうか。

 

確かに重馬場にもかかわらず、上りの早い競馬になりました。しかし、大外へ持ち出すリスクを考えると、上りの早さはACCの上位ではなく、コースロスを加味したACCの遅めの馬たち優勢の展開になったといえるのかもしれません。そう考えないと、ゾーンクラスタという形で競馬の諸要素を落とし込んで馬券に反映させるための思考法たり得ないのではないか。

 

ゾーンクラスタというのは、指数が良ければ当たるもんではない現代馬券術において、スピード指数と適性の幸福なるマリッジを目指す、縦横断的(トランスヴァーサル)な思考方法を会得するための指標です。

 

もう少し詳しく言うと、これまで私が培ってきた馬券術を、手垢にまみれたがゆえに妙味のない戦術を、アップデートするために過去の遺物を引き出して、

将棋のAIのように最善手は何だったかを棋士たちが感想戦するのと同様に、着順ソートして、おのれの馬券のダメっぷりを少しでも矯正できないか、ゾーンクラスタはその実験場でもあります。

 

レースの勝負所からの展開は、馬場の悪くなった開催終了間際のローカル開催のような外回しに、GIクラスの馬たちが外に出したくてもさらに外に馬がいて進路が取れず敗退しただけの、そんな競馬でした。

 

・・・いろいろかきたしたいんだけど、それはまたの機会に。

 

そして新しい開催が始まるのです。

 

私の競馬人生において、それまでにどんなに勝っていても足を引っ張続ける、ラスボスの夏のローカル開催が。

 

もっとも、私が初めて馬連で万馬券を取ったのもその夏開催なのですが。