お箏の世界へようこそ！

箏の波です。

この度ご縁ありまして、新しい（けど古い）箏をお迎えしました。

来歴の詳細は不明です。

分かっているのは、製作された職人さんの手元を離れ、40年以上の年月を経て、その職人さんの楽器店に戻ってきた、ということ。

演奏会用の素晴らしい楽器ですが、とても弾き込まれたようで、琴柱による傷がたくさんついていました。

経年劣化もあり、あちらこちら傷んでいました。

どんな方が弾かれていたのでしょう。

その方と、どれほどの時間を過ごしてきたのでしょう。

その方は、どんな思いで手放されることになったのでしょう。

でも、くたびれたからと言って、「ゴミ」にされずに、無事に職人さんの元に帰ってきました。

そして、生まれた楽器店で、丁寧に、きれいにメンテナンスをしてもらい、私のところへやってきました。

この箏とのご縁をお繋ぎくださった方が、名前を付けてくださいました。

花松(はなまつ)

花らしく華やかで、

松らしくしっかり芯のある音色です。

箏を習い始めて日の浅い私には、まだまだ花松さんの本当の音色を引き出すことが出来ません。

花松さんご自身が気持ちよく歌えるようになる日まで、もう一働きしていただこうと思います

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新しいけど古いお箏のこと