私には「夢」と呼べるものがなかった。
きっと「夢」に対して
壮大なものだから
簡単に語ってはいけないと
自分に呪縛をかけていたからだと思う。
いつか聞こえてきた
そんなの無理に決まっている
そんなのありえないよ
そんなことして何になる？
これらの“声”に阻まれて
私なんか「夢」を見てはいけないと思っていた。
だから
本当に心からやってみたいと思ったものに直面した時に
あまりの恐怖に
必死でかき消そうとしていた自分がいた。
21歳のときだった。
周りが就職活動で一生懸命自己分析に夢中になっているとき
私はリクルートスーツが窮屈すぎて
脱ぎ捨てては家に引きこもっていた。
なぜ自分が会社員になりたくないか言葉では説明しきれなくて
ただ「違う気がする」と心の中で強く強く反発していた。
もがき続ける中で出会った「声を使って何かを表現したい」という想い。
それは小さかった頃の私が胸の中に大切にしまっていた「夢」だった。
だけど
21歳でそれを認めたときに怖くて怖くて仕方なかったんだ。
だって誰にも言ったことがないし
その想いを語ったら
「そんなの夢物語だよ」
って声がいつでも聞こえていたから。
恥ずかしいし
言ってはいけないものだという念力みたいなものが働いていた。
それをはねのけるのに時間はかかったけれど
一歩ずつ一歩ずつ、とにかく時間の流れとともに生きてみようと
当たり前と呼ばれる社会人生活を送り始めてから
少しずつ変わってきたんだ。
そして声を使う仕事に就いた。
泣くほど嬉しかった。
オーディションで合格すれば仕事をいただける。
そんな環境がとにかく自分にとって
やっと息をしやすくなった様な日々だった。
毎日毎日テレビやラジオで大好きな仕事を続けていられることを
心から幸せだと思っていたし
ずーーっと続けていくと思っていた。
けれども魂の約束したものは
その道だけの人生ではなかったみたい。
あんなに大好きだったレギュラーの仕事も
体の不調をきっかけに降板を申し出た。
そのときは全てが変わらなければいけないと自分の直感に従うばかりで
一度人生をつくりなおそう、と思った。
それから３年。
新しい生活。
新しい仕事。
どれも自分の選択で
少し悩ましいことがあっても必ず良い結果に繋がり
とても充実していて
声を使って何かを表現したいという強い欲求は潜んでいた。
でもある日
電光石火のごとくその想いが胸を貫いた。
心の底から「大好き」の気持ちがとめどなく湧き起こって
こんな言葉を書き記していた。
自由で、なんでもOKで、気持ちよくて
今この瞬間を生きてる喜びだけを抱きしめて
私は私であることがこんなにも嬉しいものかと
涙が出たんだ。
すごい。
生きてるってすごい。
好きなことだけをすればいい人生を選択し続けていたら
きっと世界が変わる！
ゴトンと大きな音を立てて、私の中の新たな歯車が回り出した。
そしてこの日の感動を胸に、ことあるごとに
「いい気分でいること以上大切なことは何もない」と唱えて
事実いい気分のスペシャリストなんじゃないかと思えるくらい
私の心は満たされていた。
そして４月のあの日から８ヶ月後。
Happyさんの隣で笑ってる私がいる！
そしてシンデレラ・プロジェクトというHappyさん発の一大プロジェクトの一員として
ナレーションを担当することになったのです！！！！
実行委員の皆さんと♡
あの日の宇宙へのオーダーが
こんな形でやってきました(≧▽≦)
今日はそのオーディションの一日目だったのですが
私もオーディションに来られた皆様の姿を拝見させていただきました。
こんなに「好き」だけのエネルギーで
自分を生きる人たちばかりだったら
どれだけ世の中が平和になるのだろう
どれだけエキサイティングで楽しいのだろう
今日一日、皆さんに教えてもらいました。
私が私を生きること
私が私を生き切ること
大切なのは
それだけなのだな、と。
そうすれば
世界は愛と喜びで満ち溢れるから。
夢を語るのは
「今」を語るのと同じエネルギー。
大好きなことを語ってるそれが「夢」のかたち。
夢だと思っているのは
本当は現実そのものなんだ。
夢を語るのが怖くて仕方なかった私が
夢を実現するためのお手伝いをさせて頂けるなんて…
宇宙はどこまで広い愛なんだろう。
その愛をしかと受け止めました。
私はそこに
全身全霊で存在して
とことん愛を拡げていきます
