「優越感」をうまく使って学力アップにつなげる方法

「優越感」という言葉はもしかしたら、あまりいい響きじゃないかもしれない。

何となく誰かをバカにしているような、
うぬぼれているような・・・・

でも、学校などで上位にいるような子は、いい意味で優越感というものを持っていると思う。

「自分は他の子よりできる」
「どちらかと言えば自分は頭がいい。」

口に出してしまうと嫌味に聞こえるけれど、心の中で思っている分には別に問題ない。
むしろ、それがその子の勉強に対する原動力になっているとも言える。

「優越感」の逆は「劣等感」だ。

一度強い劣等感を持ってしまうとなかなかそこから抜け出すのは難しい。
もちろん誰にでも苦手はあるから、これに関しては劣等感があるというのはさほど深刻にはならない。

そうではなく、「自分は頭が悪い。」のように、勉強すべてにおいて劣等感を小さい頃から
持ってしまうとなかなか自信をつけるところにたどり着かない。

いくら、他の部分を親が褒めても、なかなか受入れない。
積み重なった劣等感の壁は厚い。

身近にいたからよくわかる・・・・

「自分はできない」と自他ともに認めているような子でも、
心の底からそれを望んでいるわけでないし、劣等感を持って嬉しい子なんていないはずだ。

誰だって自分が人より何かができるという気持ちを持てた時はやっぱり嬉しい。

「人と比べなくていい」なんて言われたって、自分ができることが他のみんなもできたら、
それは「出来る」ではなくて、「普通」になってしまう。

人と比べて「できる」・・・つまり「優越感」は必要だし、うまく使えば自信になる。
自信がもてればやる気も出てくる。

では、どうすればうまくいい意味での「優越感」を与えられるのだろう。

口で褒めるだけでは難しい。

ほんの一例だが・・・・

学校では習わないことを少しだけ教えたり、あまり人が知らないような話をする。
英語ならたとえば発音記号の読み方や正しい発音の仕方を教える。筆記体もいい。

「多分、これが読める(書ける)のは、/ これを知っているのはクラスで一人だけかもね。」

多くの子は、ふっと笑顔を見せる。
ちょっといい気分。

勉強には必要かも。