今日の鹿児島は

日中は20℃を超えて

すっかり春のような陽気でした。

 

ご近所の空き家の枝垂れ梅も満開に。

 

 

先日、何気なくテレビを見てたら

気象予報士の人が

 

「お天気の世界では

春は光、音、気温の順でやってくる

と言われてます」

 

と話していました。

 

 

 

最初にやって来るのは”光の春”

 

光が少しずつ眩くなってきて

日の入りが少しずつ遅くなります。

 

 

次に来るのは”音の春”

 

鳥の鳴き声や雪解け水が

流れる水音がしてきて

 

最後にやって来るのが”気温の春”

 

 

三寒四温の後、暖かい日が続くと

いよいよ春本番となるのだとか。

 

 

 

なるほど、確かに!

 

 

少し前から何となく

目に入る光が眩しくなったな…

日暮れがずいぶん遅くなったな…

と感じていましたが

 

これが”光の春”だったんですね。

 

 

 

そして、もうすぐ古民家にも

”音の春”の到来の予感。

 

 

今朝起きて

台所で歯を磨いていたら

 

どこからかウグイスの鳴き声が

聞こえてきました。

 

 

まだ小さくて頼りない

「ホーホケキョ」セキセイインコ黄

 

 

今季初めてのウグイスの声に

うれしくなって耳を澄ませましたが

すぐに鳴きやんでしまいました。

 

 

”音の春”の本番はまだこれから。

 

 

 

3月頃になると

古民家の裏の竹林あたりから

何羽ものウグイスが

呼応するように鳴きはじめます。

 

 

いくつもの声が重なり合って

あちこちから聞こえるそれは、

まるでドルビーサラウンド(立体音響)

のよう。

 

 

古民家には

”押し入れベッド”なる

小さな空間がありまして

 

 

裏の竹林に面して

薄い木の壁一枚しかない

この場所で眠ると

 

春の朝は四方から降りそそぐ

鳥たちの声の立体音響で

目が覚めるのです。

 

 

 

(今少しずつ準備を進めている)

「宿泊リトリート」のモニターとして

昨春、古民家に泊まった方が

 

押し入れベッドで

目覚めた朝のことをこんなふうに

書いてくれました。

 

 

朝は天井から降ってくるような

鳥の鳴き声で

だんだん目覚めていきました。

 

これがきっかけで

鳥の鳴き声は

私の”幸せスイッチ”になりました。

 

 

それ以来、彼女は

自宅で朝の散歩している時も

鳥の声を聞くと幸せな気持ちが

よみがえってくるそうです照れ

 

 

 

さすがに鹿児島では

雪解け水が流れる音は

聞けませんが

 

この時期は

川の水や用水路の水も

きれいに澄んで

 

心なしか、水音がサラサラと

歌っているように聞こえます。

 

用水路の水際に咲くオオイヌノフグリ。

 

 

ついこの間までは、色のない

冬枯れの景色だった散歩道も

一気に春めいてきました。

 

 

道路に並んだツクシたち。

 

 

 

前回も書いたように

集落には空き家が多いのですが

 

そこに植えられた花たちは

 

その家の住人がいなくなっても

毎年、変わらずに花を咲かせます。

 

 

 

いつかこの集落から人が消えて

見る人が誰もいなくなったとしても

 

きっとこの花たちは

少しも動じることなく

 

咲くべき時が来たら

きれいな花を咲かせるのでしょうね。