おひとり様ひきこもり生活4日目。

 

ゆうべからの雨がずっと続いていて、

いつも以上に”隠れ家感”がすごい

「ことの葉」です。

 

 

雨と霧に包まれて

スモーキーな緑の風景。

 

空気が少しひんやりと感じられる

薄暗い古民家の室内。

 

晴れた日は光の具合で何となく

時間がわかるのだけど、

こんな日は時間の感覚すらもなくなって

どこか現実感が薄れる。

 

でも、何かにしっかり守られているような

安心感もハンパなくて。

 

ここにいると雨の日がすごく好きになります。

 

 

こんなふうに

「しなければいけない」ことから

完全に解き放たれた時間というのは

もしかしたら、人生初かもしれないな。

 

 

なんの予定のない日々。

 

目が痛くなるまで好きな本を読み続けてもいいし

畳に寝転がって、ぼんやり考え事をしてもいい。

 

 

何をしてもいいし、何にもしなくてもいい。

 

ぜんぶ、自由。

 

 

さっき、「こんな暮らし、人生初」と書いたけれど

 

ずっとずっと昔、

小さな子どもの頃は時間が無限で、心も自由で、

明日の心配なんて何もしてなかったことを

ふと思い出しました。

 

 

母が台所でご飯を作っている音を聞きながら

こたつに寝転んで本を読み、

主人公がこの危機をどう乗り越えるか…に

どきどきしてページをめくる手が止まらない夜。

 

 

私はただ、そこにいてもよかった。

 

誰かの役に立たなくても

言われる前に気を利かせなくても

 

そんなことすら考えなくても

 

ただそこにいていい。

 

 

そんな日が私にも確かにあったんだな…

 

 

だけど、ある時から

 

それほど忙しいわけでもないときも

休みや自由な時間がたくさんあるときも

 

心はいつも何かが気になっていて

「今ここ」にある時間の中に

ただ「いる」ということができなくなってた。

 

ここにいるのに、心はここにない。

 

 

 

ざわざわ。ざわざわ。

 

風が吹くと

静かな水面にさざ波がたつように

 

風が吹くと

私の心にも小さなさざ波がたつ。

 

 

その風はどこから吹くのだろう?

 

私の外から?それとも内から?

 

こんな雨の日には

静かな空間と時間の中で

そっと耳を澄ませてみると、

 

いつもははっきり聞こえない

小さな風の音が聞こえてくるような気がします。