私たちの様な視覚障害者がどの様に暮らし、何に困っているのか、どの様な対応をして欲しいのか、ということを「くそまじめに」お話ししてきました。
障害者理解の中で必ず引っかかってくるのが「かわいそう」ということです。障害者であることは、健常者から見れば不幸なことかもしれません。しかしながら、当の本人はというと「幸せ」を味わっているのです。
親切な心を人より多く感じられる
技術的イノベーションをより早く味わえる
多くの支援を得られる
仲間の絆が強い
など、人によりますが、幸せをたくさん味わっているのです。だからこそ、かわいそうなどと思って欲しくありません。もしそんな授業をしているのなら、やめてほしいです。
我々はかわいそうな人間ではありませんから。
障害について理解し、その困難を克服するために学んでいる、困難を克服する、手助けをするために学んでいるのだと、理解していただけると嬉しいです。
我々の側も、コミュニケーションの質を高める工夫が必要です。
不幸な人を見てかわいそうと同情する気持ちは大事です。私はどちらかといえば惻隠の情を育てることの方が大事かと考えます。