こんにちは。
ことの葉AIです。
今日は、私が起業したての頃のエピソードをお話します。
私が起業を決めたのは、57歳のとき。それまで、まさか自分が「起業」なんて選択をする日が来るなんて、思ってもいませんでした。
私が最初に運営を始めたのはオンラインのデコレーションケーキ教室。
ケーキ教室で起業することになったきっかけは、さかのぼること3年。
たまたま誘われて参加した、大手お菓子教室の体験レッスンから、趣味として始めたお菓子作り。もともとお菓子作りは好きだったので、私はどんどん夢中になっていきました。
「楽しい…!」ただの趣味として始めたはずが、もっと上手になりたい、もっと学びたいという気持ちが湧き上がり、気がつけば本格的に製菓を学ぶようになっていました。
でもその頃の私は、まだ「教える立場になる」なんて、これっぽっちも考えていなかったんです。
◆自分のための時間なんて、なかった
それまで私は、家族のため、職場のため、ずっと走り続けてきました。子育てと仕事、家事に追われて、「自分のために何かをする」ということは、完全にどこかに置き忘れていました。
そんな私も、50代も後半に差しかかり、ふとこんなことを考えるようになりました。
「私、このまま定年を迎えたら、何が残るんだろう?」
「退職したあと、何をすればいいんだろう?」
もし健康でいられて、平均寿命まで生きるとしたら…あと30年近くある。のんびりと老後を静かに暮らすのも悪くない。
でも私には、まだ“挑戦してみたい気持ち”が、心の奥に残っている気がしたのです。
◆「何から始めたらいいのか分からない」からの一歩
最初の一歩は、勇気がいりました。だって57歳。世間では「第二の人生」とか言うけれど、やっぱり不安もあるし、「今さら?」と思う気持ちも拭えなかった。
それでも、「やってみたい」という想いに素直になりたくて、起業塾に申し込みました。会社員として働きながら、娘の介護をしながら、家事をこなしながらの学びは…正直、想像以上に大変でした。
くじけそうになる日も、やっぱり多くて。「私、やっぱり無理だったのかな…」と何度も思いました。
◆息子からの、思いがけない言葉
そんなある日。オンラインのお菓子教室を立ち上げて間もないころ、必死でSNS発信を頑張って、ようやく初めての生徒様が申し込んでくれたときのことです。
すごく嬉しくて、家族にそのことを報告したんです。そしたら、
営業職で働いていた息子がこんなふうに言いました。
「ママ、すごいじゃん! 0から1を作るのって、めっちゃ大変なんだよ」
その一言に、私はびっくりして、そしてちょっと泣きそうになりました。
息子は続けて、こう話してくれました。
「あのさ、俺の友達の○○(名前は伏せます)、今じゃすごい人気のミュージシャンになったでしょ?でも、あいつが中学生のころから、ずっとYouTubeに動画あげてたの、知ってた?」
よく遊びに来ていた息子の同級生。そんなころからYouTube活動してたんだ。。。
「最初なんて、再生回数も全然なかったよ。でも、あいつはとにかくずっと続けてた。誰に見られてなくても、楽しんでやってた。それがさ、ある日バズって、どんどん広がって、今じゃ超有名人…すごいよね。」
そして、息子はこう言ったんです。
「だから、ママもさ。あきらめないで。うまくいかなくてもいいから、楽しんで続けてよ。絶対、なにかが変わっていくから。」
◆背中を押してくれた息子の一言
私はその言葉に、胸がギュッとなって、涙がこぼれそうになりました。
息子が私を“ひとりの挑戦する人間”として見てくれていることが、そして、あたたかく応援してくれていることが、ただただ嬉しかった。
「楽しんで続けていれば、変わっていくよ」
それ以来、この言葉は、私の心のお守りのような存在になりました。
その後も、もちろんうまくいかないことばかりでした。投稿しても反応がなくて凹んだ日、疲れて続けるのが辛くなった日、SNSを見て他人と比べてしまった日——
それでも、そのたびに私は思い出すのです。息子のあの言葉。「楽しんで続けていれば、変わっていくよ」
◆今、私は“自分の可能性”にワクワクしている
今の私は、まだまだ有名でもなんでもありません。たったひとりの起業家で、毎日手探りの連続です。
それでも——
たくさん学んで、悩んで、泣いて、踏ん張って。「起業してよかった」って、今では心から言えるようになりました。
マインドもどんどん成長させて、「どうせ私なんか…」という思い込みを手放して、「自分にはものすごく伸びしろがある」って思えるようになったのです。
ワクワクしながら活動できるようになった今の私が、一番好きです。
◆50代は、終わりじゃない。新しいスタート地点
50代って、人生の終盤…じゃないんですよね。むしろ、これからの人生をどう生きるかを、自分で選び始められる“スタート地点”だと思っています。
あと30年あるとしたら、その時間をどう使いたい?誰かのためだけじゃなく、“自分のために”生きることを考えてもいいんじゃないかな。
もちろん、これは単なる「起業のすすめ」ではありません。
趣味でもボランティアでも、会社勤めでもアルバイトでも、なんでもいいんです。
あなたが心からワクワクすること、それがあなたの心と体の健康、
そして、経済的な豊かさを生み出す根本になるのです。
◆そして何より、これだけは伝えたい。
「ワクワクすること」を、自分で見つけていこう。誰かに与えられるのを待つんじゃなくて、自分の心の声に耳をすませてみよう。「やってみたいな」って思う気持ち、それが原点です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。この体験が、もし誰かの背中をそっと押せたなら、こんなに嬉しいことはありません。
あなたが“ワクワクする人生”を見つけていけますように。
そして私も、もっともっとワクワクしてがんばっていきまーす🍀