なぜ、日本は隣国と対立し続けるのか。

なぜ、日本は米国の軍事力に依存し続けるのか。

それは日本の近代史における負の遺産ー侵略とその際の残虐行為、非人道的な植民地支配などーを清算しなかったからである。

 現在の安倍政権は負の遺産を軽視あるいは無視ないし否定し、隣国との対立を激化させ、米国との軍事的提携を強化・拡大することでそれに対応しようとしているように思える。これは問題の根本的解決に逆行する道である。

 また、強大化する中国には覇権主義的な動きがあるように見える。しかし、満州事変に始まり十数年にわたる日本の侵略を受け、数々の残虐行為の被害を被った中国である。まず、日本が過去の負の遺産を清算しない限り何を言っても通じないだろう。

 ドイツは第二次大戦後、誠意を持ってナチスの犯した罪への謝罪・償いを行い、かつて侵略した近隣諸国やユダヤ民族との和解を実施した。

安倍政権の目指すところはそれと対照的である。