「県庁の星」
エリート公務員を織田裕二、スーパーのパート店員を柴咲コウ。
悪くはないが、大絶賛というほどではなかった。
映画化されるというこで原作は読みましたが、正直イマイチ。
原作では、パート店員の二宮泰子は、バツイチで、20歳の息子と二人暮らし。
映画では、役名が二宮あきに変更され、年齢の上下関係が逆転。
織田裕二と柴咲コウが共演するということで、
ラブストーリーの要素が強くなるかと思っていたが、
意外にも原作に忠実な展開。
織田裕二が演じる野村聡は、キャリア組。
融通の利かない、マニュアル重視の公務員が、人間味を取り戻しいく。
御役所と民間、エリートと庶民の対比。
織田裕二と柴咲コウの共演。
原作にない恋愛要素を交えた、
手堅い映画というのが第一印象。
万人向きの内容で、気楽に楽しめる作品に仕上がっているが、
トレンディドラマのレベルで、深みがない。
同じようにスーパーを扱った伊丹十三監督「スーパーの女」の方が、
エンタテインメントとしては上かな。
- 桂 望実
- 県庁の星