先日は打ち合わせと取材の為に岩手県に行って参りました。

中学三年生の修学旅行は東北地方でしたので、その時以来の岩手県。

 

 

 

盛岡市内では国指定重要文化財の旧第九十銀行本館にある

「もりおか啄木・賢治青春館」へ。

石川啄木と宮沢賢治の学んだ盛岡での青春時代の日々が

ぎゅっと纏められていて、

初版本の展示や各年表などもとても分かり易かったです。

 

 

近くには岩手銀行赤レンガ館もあり、設計は東京駅でも知られる辰野金吾氏。

東京駅に似た立派な建物はこちらも国指定の重要文化財で

内部も一般公開されており当時の賑わいを感じながら見学しました。

 

 

南部鉄器の岩鋳鉄器館では、南部鉄瓶などの制作作業工程を間近で

見ることができました。

 

お店の方に作業工程を説明していただいたあとは

直火だけでなくIHでも使えるご飯釜を購入。

 

 

花巻市にある「宮沢賢治記念館」は、

中学時代もそれから何十年と経った現在でも、憧れの場所です。

当時の展示よりもっと内容や見せ方が近代的になっていて

科学・芸術・宇宙・宗教・農というカテゴリーに分けられて

様々な視点観点から宮沢賢治の独自の世界観を表現していました。

 

「山猫軒」の写真も中学生の時にたくさん撮った思い出があります。

 

 

 

奥州藤原氏の歴史を伝える中尊寺と毛越寺にも参りました。

こちらも中学生の時以来。

 

東北地方は松尾芭蕉の「奥の細道」でも有名ですが

ここ数年は私にとって松尾芭蕉の句が心に響くような気がいたします。

 

 

 

昨年の山形、山寺(立石寺)での芭蕉の句

「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」

今年四月の奈良・唐招提寺にて

「若葉して 御目の雫 拭はばや」

そして今回の中尊寺・毛越寺

「夏草や 兵どもが 夢の跡」

「五月雨の降りのこしてや光堂」


 

 

 

学生時代も知識として知っていた句の内容ですが、

年月を重ね、ひとつひとつが心に響いてくるようになりました。

以前見た景色や展示も違う感覚で迫ってきた今回の岩手県。

たくさんの発見がありました。