見張りの男を惨殺したヤオ・ミンはその後も生存者を見つけてはつるはしで殺害して回った。一緒に強制労働させられていた仲間も殺した。その数は十数人にも及んだ。
 皆殺しが終わるとヤオ・ミンは山を降りた。途中の畑でトウモロコシをかじった。山村に出没するとニワトリ小屋の鶏卵をすすった。
 村人に見つかると惨殺して回った。ヤオ・ミンは人語を話さぬ大量殺戮者となった。

 都会に出たヤオ・ミンは犯罪組織の一員となった。そして相当数の犯罪組織が暗躍している街で冷酷な殺し屋として名を上げてゆく。積年の恨みを晴らすべくヤオ・ミンは殺しまくった。例外なく現場に残されるのはむごたらしい惨殺体。凶悪極まりないヤオ・ミンの仕業。その蛮行の限りを尽くした仕事ぶりでヤオ・ミンはマフィアのボス達からも恐れられる存在になっていった。しかしヤオ・ミンはやり過ぎた。危険すぎるヤオ・ミン。遂には組織を追われる羽目に。
 ───ヤオ・ミンを殺せ、奴を吊るせ!
 ヤオ・ミンに懸賞金が掛けられた。



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