「今日は行きたくない」
そう言われる朝が、年に何回か私にもある。
理由を聞くと、
「体育がイヤ」「なんか今日は行きたくない」
その言葉に、正直イラッとした。
え? 体育?なんかイヤ?
そんな理由で?って。
でも、無理やり行かせたところで何が変わるわけでもないし。
娘は「ありがとう」って言って、安心した顔でまた布団に戻る。
私はその横で、リビングに戻って時計を見ながら、
「これが毎日続いたら、私どうするんだろう」って想像した。
学校に行かない選択をした子。
行かせたいけど見守るしかない親。
その間にある、沈黙の時間。
あれって、想像以上に長いんだろうなって。
昼間も気になって仕事に集中できなかったのに、
毎日それを続けているママたちは、どれだけ自分を責めてるんだろう。
「休ませる」「行かせる」
どちらを選んでも正解がない。
ママは仕事にも行かなきゃいけない場合もあるし、
家の中の空気も気になる。
何もしないと"放置してる"ように見られる。
頑張っても"過干渉"って言われる。
どっちにしても、誰かの目が怖い。
私は不登校を経験してない。
これまでも、たった数日、娘が「行きたくない」って言っただけ。
でも、"行かない朝"を数度見た母として、ほんの少しだけ、
その空気がわかる気がする。
子どもが"行かない"と決めた日の朝、母の中では何十もの選択が一瞬で渦巻く。
「このまま休ませていいのか」
「無理に行かせたら余計に悪化するかも」
「周りに何て言おう」
「私の育て方が悪かったのかな」
あれが毎日なら、心が疲れるのも当然だと思う。
見守るって、戦うよりずっと難しい。
正解がないことを、毎日続けるんだから。
そんな日があったから、今の私は少しだけわかる。
頑張ってるママ、本当に本当にすごいです。
いつもがんばってるあなた。
本当にすごいです!
今日もあなたの子育てを応援しています。





